もう一つのノルマンディ上陸作戦?
第二次世界大戦の戦局を大きく変えたのが、あの有名なノルマディ上陸作戦。バンドオブブラザーズでその様子は克明に描かれ、いかにこの作戦が大変だったかを知ることができました。
で、本作品も上空からのフランス本土に上陸というミッションが課せられ、彼らの目的は電波塔なるものを破壊して船による上陸を成功させるというもの。
ナチス軍による地上からの激しい砲撃にあい墜落寸前だったものの、かろうじてフランス本土に上陸。目指すは電波塔のある教会。
が、上空でかなりの犠牲を強いられ、かつ上陸地点はナチス軍の占領地。無事上陸できて安堵していたのも束の間、次々とナチスに発見され、さらに米軍は窮地に立たされてしまいます。
多勢に無勢とはまさにこのこと。
この難局を何とか乗り越え、ある村人の家でかくまってくれることに成功した部隊。人数はわずか5名なのに、朝までには電波塔のある教会を爆破するというミッションを遂行します。
多勢に無勢にはまさにこのこと。が、この部隊にさらなる危機が訪れます。
村はナチス軍の占領下にあるフランスの田舎町。見回りということで夜な夜なナチス軍が家の中をチェックするようで、ちょうど、彼らが身を隠しているその日に限ってナチスの見回りが来てしまいます。
家の2階に身を潜める米軍部隊。家に入ってくるなりいつもと様子が変なことに気づき、2階に向かおうとした時、この家に住む子供が機転をきかせて、ナチス軍を2階に上がらせないことに成功。
難局を乗り越え安堵している中、再びナチス軍が家の中へ。上官らしきナチス兵はこの家に住む女性が目当てで何度か無理やり身体の関係を求め続けます。
拒み続ける女性ですが、家族の事を考え受け入れることにしましたが、この状況を見過ごすことはできないと、主人公の米国兵が彼女を救い出します。
こうして予定にはなかったナチス軍上官の捕獲でしたが、彼から教会内のスタッフの数を聞くと40-50人はいるとのこと。
一方の米軍は5人。この差を埋めて電波塔を破壊させるとは、すんごい実話と思いましたよ。この時までは・・・。
おいおい、様子が変だぞ。まるでゾンビだろ
作品の中盤までは、実話に基づく話という目で見ていましたが、おやおやという出来事が後半に起きます。
捕虜にしたナチス軍上官が発泡した拳銃に倒れてしまった米軍兵。悲しむ仲間たち。これで人数は4人。さらに窮地に立たされてしまいました。
悲しみのあまり、教会からくすねてきたある注射を屍となった仲間に打ってみると、飛び上がるようにして蘇生。
これに大喜びする仲間たちですが、様子がどんどんおかしくなり、とんでもないバカ力を発揮するわ、さらに凶暴化するわ、仲間にも手を出すわで、ある意味、ゾンビ化。
実は、電波塔のある教会では、強化人間づくりを目的とした人体実験室でもあったのです。
そこでは、日夜強化人間の実験が繰り返され、村人達は実験の道具として扱われていたのです。
ってことは、教会内には実験に成功した強化人間がうじゃうじゃいる訳で、人数の差はさらに広がる一方。
果たして、電波塔を破壊して船による上陸を助けることができるのか。最後まで目が離せません。
それにしても、実話だと思っていたのに、途中からフィクションに豹変したのには裏切られた感じがしてなりませんでした。
初めての経験だけにモヤッとした感じがまだ抜けきれていません・・・。