亡命政府からの密使が活躍
英国をナチスから救ったとも言えるポーランドの航空部隊。本国がナチスに占領され、ポーランドの航空部隊は英国に難を逃れ、ナチスを相手に八面六臂の大活躍。
こんな優れた部隊を持ちながらナチスに占領されてしまったのは残念ではありますが、占領されてからと言って、白旗を上げるような国民ではなく、虎視眈々とドイツ倒す計画を立てていたのです。
ポーランドに残る兵士や一般市民が団結して、ドイツ軍に戦いを挑んだワルシャワ蜂起がまさにそれ。
この戦いの数ヶ月前を描いています。
ナチスの情報網も捨てたもんじゃない
英国に亡命した首相の想いを主人公がポーランドまで行くというもので、首相の考えとしてはナチスとは事を構えるなというもの。
というのも、結局はポーランド軍とナチスが戦うということは、ソ連軍を利することにつながるわけなんですね。
で、相手となるナチスも、ポーランドのこの不穏な動きはキャッチ済み。ソ連に押され続けてバタバタと思いきや、英国にもスパイ網をはりめぐらし連合国軍の動きをキャッチしようと躍起になっていたのです。
その網に引っかかってしまったのが主人公
ナチスはスウェーデンから亡命してきた未亡人という設定である女スパイを彼に近づけさせて情報を入手しようとさせます。
が、主人公は既に彼女がナチスの一味であることを見抜いており、嘘の情報を流してナチスを混乱に陥れるのですから、なかなかの切れ者と言ってもいいでしょう。
いきなり処刑って。悪行三昧ナチス兵
ナチスに占領されたポーランド、ワルシャワでは定例行事なのか、ナチス兵を乗せた車が近づくと皆、蜘蛛の子を散らすように逃げ回ります。
というのも、彼らに捕まればその場で処刑されてしまうから。
これといった罪状などもなく意味もなく市民にも手を出すナチス。この地獄のような扱いが、ドイツへの復讐をより高まっていたと言っても過言ではないでしょう。
前門の虎、後門の狼とはまさにこの事
ナチス兵をギャフンと言わせるべく、ソ連への協力を求めようとしましたが、彼らの支配をさらに強めることが予想され、ポーランド単独でドイツで立ち向かうことに。
首相のナチと一戦構えるのやめてくれという想いは、現地に残る人間には響かなかったと言えます。
こうして歴史に名を残すワルシャワ蜂起の戦塵が切り開かれていったのです。
一般市民が銃を持ってナチス兵をバッタバッタと倒してく様子は痛快そのもの。このまま勝っちゃうのではと想いましたが・・・・
とにかく多くの犠牲者を出すこととなったワルシャワ蜂起ですが、ポーランド人としての誇りを忘れさせない出来事として深く刻まれていると思います。