新聞メディアを強さを改めて実感「ペンタゴン・ペーパーズ

ペンタゴン・ペーパーズ ハリウッド

今ではネットに押さられているけれど

ネットがまだない頃の時代。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞が主要なメディアだと教わりました。

中でも、新聞は信頼性、社会的なインパクトにおいて他のメディアよりも格が上という印象。新商品の発売、企業アピールなどの広告はまずは新聞の全面広告の出稿というのが相場

なぜ、ここまで新聞が重宝されるのか、その答えをこの作品で見た感じがしました。ある意味、民意を反映すると言いますか、その声を代弁してくれる、時には先頭に立って民主主義を守るというもの。

この重い責務を負っているからこそ、他メディアよりも格が上なのでしょう。

文春のスクープどころじゃない

本作品で描かれているネタはと言えば、政府の最高機密文書の公開。国民にこれまで発表していたベトナム戦争の成果が、実は芳しいものではなかったというもの。負け戦なのに多くの若者が犠牲になっているという事実。

これを白日の元にさらしたのですから、米国内は蜂の巣をつついたような大騒ぎに見舞われます。

文春砲が炸裂したてんやわんや状態よりも、さらに規模が大きい。

ペンタゴン・ペーパーズ

敏腕記者はやっぱり凄い

最初に、この記事を掲載したのがニューヨーク・タイムズ。反響は激しく政府は今後の記事の掲載差し止めを言い渡すほど。

さすがにこの状況ともなれば、各社右に倣えにしそうな所を、タイムズにスクープを持っていかれたことを悔しがります。ジャーナリズム魂と言いましょうか、この火は絶やさないと思ったのでしょう。

で、立ち上がったのがワシントン・ポスト。独自のルートで最高機密文書の入手に成功。入手翌日の新聞に掲載するというとんでもない行動にでます。

タイムズが3ヶ月かけたのに、1日やちょっとで終わるのか。敏腕記者達を集めて、膨大な機密文書、しかもページはバラバラ。それをつなぎ合わせて作業からネタを抽出し、記事化。

これを何と数時間でまとめ上げ、印刷までに間に合わせるという偉業を達成したのです。

ペンタゴン・ペーパーズ

自由の火を消さない決断

あとは掲載するか否か、メリル・ストリープ演じる女社長が決断することに。掲載すれば場合によっては皆、刑務所行きとなり、ワシントン・ポストも倒産してしまう可能性もある。

が、事実を知らせること、民主主義を守るという原点に立ち返り、掲載を決断します。大勢では掲載ストップだったのに、これには見ている僕もびっくり。

ペンタゴン・ペーパーズ

この勝利が後のあの事件解明に・・・

案の定、法廷で政府と争うこととなったワシントン・ポストでしたが、裁判の結果は、ワシントン・ポストの勝利。多くの国民を味方につけたことが勝因だったのです。

これによりグッと表現の自由が見直された契機ともなり、国民が主役の民主主義という意識がより強くなった気がします。

ペンタゴン・ペーパーズ

もし、この裁判でワシントン・ポストが負けていれば、後に続くあの政治スキャンダルももみ消しされていたのでしょう。

と長い目で見ると、このペンタゴン・ペーパーズの件、歴史的に見ても大きな快挙とも言えます。

ペンタゴン・ペーパーズ

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