一人の男が歴史を変えた?わが名はキケロ ナチス最悪のスパイ

全ては復讐心から?
タイトルを見るとナチスに加担したスパイというお話はわかるけれど、どうも最悪という言葉が引っかかる。

エンディングを見て、やっとその意味がわかりました。この実際に存在したアルバニア人が歴史を大きく変える偉業を成し遂げていたのです。

ドイツ側かイギリス側かで揺れ動くトルコ
時は第二次世界大戦の真っ最中。連合国軍は、我が陣営にトルコを取り込もうとするも中々首を縦に振ってくれない。

交渉が長引く中、ほぼ同時期にドイツ側からもお誘いの声が上がり、どちらにつくべきか迷いに迷っていました。

この状況をうまく利用して、スパイ活動を行っていたのが主人公のコードネームキケロと呼ばれたアルバニア人。

イギリス大使館の執事として、イギリス側の極秘情報をドイツの高官に高値で売りさばいていたのです。

最初こそ疑いの目を持っていたけど・・・。
ドイツ高官も最初こそ信じていなかったものの、入手した情報通りに連合国軍が攻撃してきたものだから、これは本物と確信。以後、彼から数度にわたり連合国軍側の情報を入手していったのです。

恋愛話をからめることでハラハラ・ドキドキ

このスパイネタに華を添えるのが、ドイツ高官の元で働く女性との恋。

キケロと偶然に街で出会い、その後、恋仲に発展。今考えるとドイツ高官に近づくための作戦の一環だったことに気付かされます。

女性はキケロの素性やどんな仕事をしているかは一切知らない。障害を持つ息子にも優しく、まさに理想の恋人と言いでしょう。

ついに正体がバレてまうけど・・・。

キケロがガンガン、ドイツ側に情報を流したもんだから、これはおかしいとイギリス大使館でも気づき始め、全スタッフの身辺調査を始めます。

キケロものらりくらりと事情聴取を切り抜けるも、イギリス大使館スタッフは疑いの目を持ったまま。

そこにまさかの女性からのリーク情報がイギリス大使館スタッフにもたらされます。

オタクのスタッフからウチのボス、つまりナチス高官に情報がダダ漏れだということを・・・。

彼女がここまで追い詰めたのは、ドイツ高官からの脅迫。自分の愛人にならなければ、息子を強制収容所に入れると・・・。

てなわけで息子の命を守るべく、おかあちゃんは危ない橋を渡ることを決意したのです。

ドイツ高官とキケロが会う日をキャッチし、指定の場所で待ち伏せしていると、そこには今おつきあい中の彼が・・・。

あまりの衝撃に言葉を失う彼女。自分が利用されていたことに心を痛めてしまいます。

イギリス側も知っていたの?

果たして二人の恋の行方はどうなるのか、そして息子は強制収容所送りを逃れることができるのか。最後まで見どころ満載。

ノルマンディではなく、別の場所から上陸するという嘘情報を流し、ナチス軍に肩透かしを食らわせたキケロ。

これがノルマンディ作戦を成功させた一因と考えるならば、一人の男により歴史が大きく変わったといってもいいでしょう。

とにかくすごいよ、キケロは。