コロナよりもたちのわるい感染症
感染という言葉を聴くとコロナをどうしても想起してしまいがちですが、本作のそれに比べればコロナの方がまだまし思うでしょう。
本作の感染は人間のゾンビ化。マスクやウェイスガードなどではまず感染を防止するのは無理。噛まれてしまたら感染と物凄くわかりやすいものです。
感染防止の特効薬は銃撃。腕っぷしに自信ありと言っても不意をつかれて噛まれてしまったら終わりですから。ソーシャルディスタンスを保ちながら感染源を根絶する銃器が最も効果的なのです。
法も秩序の崩壊の世界で跋扈する悪党
感染から逃れつつあるミッションを達成するというのが本作品の大筋ですが、そこに第三者を加えることで話に厚みを持たせたのが本作の良い点。
ミッションを達成する主人公とゾンビとの戦いだけに終始してしまうと、どうしても飽きが来てしまう。そこで登場したのが、北斗の拳に出てくるような悪党集団。
無政府状態になると、このような悪の集団というのが出現するのでしょう。しかも元軍隊というのだからさらにたちが悪い。
金品食料の強奪は当たり前。僅かな生存者をとっつかまえては悪行三昧。
国にゾンビだらけになっちゃたんだから、生存者が力を合わせて戦えばいいのに、逆に自分たちの首を占めているようにしか見えませんでした。
ドライビングテクニックが秀逸のJK?
ゾンビだらけの韓国にあるミッションのため台湾より上陸した主人公達。大金を積んだトラックを見つけて自走して船に乗せればOKというもの。
ゾンビに気をつけて慎重にミッションを進めていましたが、上陸後すぐに目的のトラックを発見。港に向かうべくクルマを走らせていると、例の悪党集団の妨害に遇い、ゾンビの餌食になってしまいます。
主人公と主人公のお兄さんは何とか生き残ることができ、兄は悪党集団の囚われの身となり、主人公はJKに助けられ、命からがらゾンビから逃れることができました。
クルマに群がるゾンビを猛スピードでひき逃げ。進行方向を遮るゾンビをバッタバッタとなぎ倒し、なぎ倒すのが厳しい集団であれば、サイドブレーキを引いて横滑りしてクルマのボディの側面を使い、まとめ倒し。面白いように宙を舞うゾンビ達。
恐るべし、JKといった感じでした。
ファイナルとは言うけれど次作もあるでしょう
ほぼ全世界から隔離状態の韓国。国として体は全くなくゾンビが蔓延し、誰も近づこうとしない。
本作はファイナルとは言うけれど、ウイルスに効くワクチンが開発され、ゾンビが人間に再び戻るなど何かしらのハッピエンドが欲しい所。
ので、数年後には、真のファイナルとして次回作が制作されるのではいでしょうか。