回想録という形が新鮮。アメリカン・プリズナー

死刑か否か。

犯罪心理学者の元に、ある死刑囚の死刑が是か非かの打診があり、早速刑務所へ。

最初こそ心を開いてくれたなかったものの、犯罪心理学者の説得による重い口を開き始めました。

彼の生い立ちから現在に至るまで、再現VTRを交えてこれまでの犯罪が詳らかに語られていきます。

10代で親を惨殺

初めて人を殺めたのはまだ幼い10代。実の親からの性的暴力を受けたのが事の始まり。

甥っ子と遊ぶ親父を見て、きっとあの子も俺と同じ運命を辿ると思ったのでしょう。

遊んびに興じている親父の背後にまわり、木製バットでボッコボコ。幼い頃に性暴力を受けた復讐とでもいいましょうか、バットを振る腕にもいつより力が入り、我に帰った時には血まみれの親父は息絶えていました。

仲間の復讐で、これまた惨殺

こうして初めての刑務所行きを経験することになった訳ですが、そこで知り合った窃盗のプロにお世話になることに。

出所後は、彼の元で弁護士や医師など脱税していると思われるターゲットを見つけては夜な夜な侵入して、大金を手にすることに。

が、この世界、縄張り争いが激しくあるグループの長に、俺の金をくすめたとあらぬ嫌疑をかけられ、殺されてしまいます。

この仕打ちに逆上した彼は、このグループの長への復讐を計画。まずは彼のお抱えドライバーとして近づき、信用を得た所で監禁。

衝動的に殺すのではなく、計画的に実行に移す所が彼の賢さが伺えます。

こうしてグループ長を彼のアジトごと焼き払い復讐を果たします。それもパイセンが殺されたように、じわじわと死の恐怖を味合わせるというものでした。

愛する人を失い、3度目の殺人

そして現在の刑務所生活を送ることとなった3度目の殺人事件。

ある老夫婦の家に白昼忍び込み、新聞を読む老人の背後からナイフで胸元を数回にあたって、ブスブス。

で、この御方、彼の愛する彼女を殺した黒幕だったのです。

彼をつき動かしたのは復讐

こうして振り返ると彼が引き起こした殺人事件は、全て復讐によるもの。

その対象がなければ、彼が人を殺すという行為には至らなかったのではということで、カウンセリングした犯罪心理学者の結論は死刑無効となったわけです。

回想録なのでどこか見入ってしまう

ということで、彼は死刑を逃れることができるのか。ぜひご覧ください。

とにもかくにも本作品、回想録という形で一歩ひいた形で彼の生い立ちを紹介していることが新鮮でした。

当人を主役としたストーリーとはまた違った楽しみ方がありました。