最初は駄作と思ったよ
時は米ソ冷戦時代。場所は米国にある極秘研究所。当時は米ソ間で熾烈な研究開発が行われており、そこにある日突然、大きな土管に収まった謎の生物が送り込まれます。
これってこの謎の生物が脱走して人間たちを次々襲うホラー映画かと思いましたが、一向にその気配なし。
前半はとにかく退屈な時間がずっと続き、停止ボタンを押して視聴をやめようかなと思った矢先に一気に作品にのめり込んで行きました。
心が通うって素晴らしい
この謎の生物が、アマゾンで捉えられた半魚人。この生体調査をすべく研究所に運び込まれてきました。
監視役として送り込まれた鬼軍曹に日夜鉄の棒で拷問を受ける日々。
半魚人側も初めて人間に接するのか、人間を襲う始末
そのキワモノの生物なのに何故か一目惚れしてしまった主人公のイライザ。
その気持が伝わったのか、警戒心の強い半魚人も彼女だけには心を開いてくれました。
愛する気持ちが芽生えるとは
卵を上げてみたり、レコードを聴かせてたり、それはまるでペットを愛する接し方というよりもまるで恋人に対する接し方。
彼女はこの半魚人に恋してしまったのです。
声を発することができないイライザ。基本手話での会話が中心。当然、半魚人との会話も手話によるものですが、それさえもしっかりと理解する半魚人に、心の繋がりを感じ、日増しに彼への愛が深まっていったのです。
思わぬ援軍登場で救出成功
ところがある日、生体調査が遅々として進まない事もあり、上層部はこの調査の打ち切りを命じ、半魚人の処分を下します。
これを知ったイレイザは、友人の男性と一緒に彼の救出作戦を計画します。
見つかれば警察のお世話になること間違いなし。そんな危険な目に合うことは百も承知なのに、それほどまでに彼を愛していたのでしょう。
この計画に思わぬ援軍も参加。ソ連がスパイとして送り込んだある研究員も、半魚人の処分を強く反対しており、イレイザの救出作戦をサポート
研究所を出る直前に監視役の鬼軍曹に終われるも、何とか救出作戦に成功したのです。
本当に神様かも・・・
この半魚人。アマゾンの奥地で発見され地元の人からは神と崇められていた生物
見た目はかなりグロテスクですが、救出を手伝った友人のハゲあがった頭をナデナデしたらフサフサになったり、半魚人に引っかかれた腕の傷も、半魚人がナデナデしたら一日跡形もなく傷がなくなっていったり。
極めつけは銃弾に倒れたと思ったら数分後にムクッと起き上がったり
もしかして本当に神様だったのかもということが連発。
ラストは二人の深い愛を印象づけるシーンで終わりますが、何か良いものを見たなと実感した次第です。