エリカ様も霞んでしまう。女王様とはまさにこのこと。「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

栄花を極めた大英帝国時代の絶対君主

18世紀から19世紀に欧州各国によって行われた植民地政策。アジア、アフリカが次々と欧州の支配下におかれました。

この植民地政策の時代にイギリスのボスだったのがヴィクトリア女王世界の歴史において彼女に並ぶ権力を手にしたのはいないほど、エリカ様霞むほどの女王様中の女王様と言ってもいいでしょう。

在位期間は60年超。18歳から君主として君臨し、支配する民は植民地を含めると10億人。現在の中国の人口には負けますが、それでも10億人の民の上に立つという人物となると、興味が湧きました。

出会いは突然に。禁断のキスが扉を開く

ある式典で、はるばるインドからイギリスに渡ったインド人のアブドゥル。その式典で、ヴィクトリア女王に金貨を贈呈する役目を拝命します。

イギリス人より事細かい指示を受け、極めつけは目を合わせて駄目というもの。

古代中国でも君主を直接見るのは許されず、レースのカーテン越しに頭の下にして謁見するというものがありましたが、国が変わってもこの手のしきたりは世界共通なんだと感心しました。

ヴィクトリア女王 最期の秘密

最初こそ、イギリス人の言う通りにソツなくこなしていましたが、帰り際にヴィクトリア女王に口づけ。さらにヴィクトリア女王と目を合わせるという暴挙に出て、イギリス人から大目玉を喰らいます。

式典は終わり、翌日帰国の準備を進めていたアブドゥル一行の所に、ヴィクトリア女王の執事が突然現れ、帰国は一時ストップ。しばらくの間イギリスに滞在するよう命じられます。

こうしてアブドゥルの人生が大きく動き出します。

人類皆平等。当時では進歩的な考えであったのでは

ヴィクトリア女王の目に止まったアブドゥル。最初は容姿面で気に入った節はありましたが、二人の関係が深まると、誰にでも優しい慈悲の心など内面的な部分に惹かれていき、彼を先生という立場にして接するようになります。

当時のイギリス人は、植民地の人間に対し差別的で、自分たちがの方が優秀であることを疑わない所がありました。

ヴィクトリア女王 最期の秘密

が、ヴィクトリア女王は、人類皆平等の精神。同じ人間で優劣をつけるのはおかしいと。家族や宮廷スタッフに対し、自分達が優れているという思い込とは恥を知れとばかりに叱りつけます。

今では、人類皆平等は当たり前ですが、当時としては奇異に映ったのでしょう。そう考えると、女帝だけに考えることは凡人とは次元が違うなと思いました。

100年近くも秘密に

この物語は実話に基づく話でしたが、皇室の間ではしばらくの間、ヴィクトリア女王死後、100年近く秘密に。

アブドゥルの当時の日記から、この物語が世間の知ることになったとか。

皇室のスタッフにとっては屈辱的な1件だったのでしょう。

ヴィクトリア女王 最期の秘密

仮に自分が異国の地の女王との懇意になったら、あそこまで臆することなく女王様と対等に接することはできないでしょう。

宗教や自国の文化・習慣を伝えようとする姿勢に、ヴィクトリア女王も新鮮に移り、彼を敬う形で接していたのでしょう。

それにしてもジュディ・デンチ演じるヴィクトリア女王は凄みがあって、貫禄を感じました。

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