フィヨルドと言えば・・・
遠い昔に仕事でノルウェに行きました。北欧というと雪、寒いというイメージですが、僕が訪れたのは夏。全くそんなものは感じられず夏よりも日差しが強く日焼けした記憶があります。
湖もあちらこちらにあり、森と湖の国、ノルウェを満喫できましたが、唯一心残りはフィヨルドを見れなかったこと。
谷と谷の間を流れる海、写真だけでも壮大な感じがするのに、コレ生で見たらもっと感動するだろうなと思いました。
けど、美しいとは言っても危険の隣合わせということも知り、ちょっと怖いと思ったのが今回の作品です。
岩盤崩落で大波の恐れ
フィヨルドというのは谷と谷の間にできた湾みたいなもので、その両サイドの谷がとてつもなく高く、そして崩落の恐れもあるというのです。
なので、谷の状態をほぼほぼ24時間体制でチェック。
岩と岩の間に、測定器を仕込み、岩が膨張しているか収縮している、地下水の水位を上げ下げなど。
ちなみにひとたび崩落が起きると、湾に滑り落ちた岩盤により水位が上がり80m級の大波が発生します。
なので、専門チームをつけて日々チェックすることで住民への避難勧告を早めに出すようにしている訳です。
配線断絶が予兆
谷は土の積層で形成されており、これがズレると崩落が起きると。
で、ズレの原因は地下水がこの各層に染み渡り起きるんだと。なので、地下水の水位をチェックしているんですね。
で、ある日のチェックで測定値にエラーが頻発し、現場に向いチェックすると配線が切れていることが発覚。これは積層のズレが生じて起きたもので、まさしく岩盤崩落の予兆。
主人公は真っ先に警告を鳴らしたものの、同僚は心配しすぎと取り合ってくれない。
そういうのって、災害に限らずよくある話。ビジネスの世界では考え過ぎなんて一蹴されるけど、備えるだけでも何かしら対策を打つべきとあらためて思い知らせれた感じがしました。
起きたよ岩盤崩落
主人公が危惧していたことが実際に起きます。
災害チームだけに動きは迅速。大波が押し寄せるまでに10分。常に時計には10分のカウントダウンがセットされており、時間を見ながら避難をします。
しかも、その時計の優れているのが現在地の海抜が図れるというもの。
避難中に現在地の海抜と残り時間を計算し、クルマではなく徒歩により高い所を目指したの方が安全と瞬時に判断できたのもこの時計のおかげと言ってもいいでしょう。
突然の災害に見舞われた時に、いかに落ち着いて対処することが大事かを学びましたが、実際あそこまで落ち着いた対応というのは難しいだろうな・・・