まさかの失職
イマイチ発行部数が伸び悩む雑誌編集長の麻生久美子。あの手この手と奇策を打つもののどれもさほどの効果を挙げることができずまさかの休刊
異動という手があるのに潔く退社を選び第二の人生をスタートさせます。
とは言え、次の職場が決まっているわけでもなく悶々とした日々を送っている中で、不幸は連鎖すると言いましょうか、まさかの母の事故
まさかの母の事故
その事故が、カッパに会いに行くかという理由で、誤って沼にはまってしまい意識不明の重体
そんな母を甲斐甲斐しく看病するわけでもなく、落ち込む素振りも見せず至って普段どおり
子供が親に今日あった出来事を話すようにベット脇であーでもない、こーでもないと一人でしゃべりまくる麻生久美子。
しまいには重病の親に対して、死んだふりしないでよのシュールなツッコミにはこみ上げるものがありました。
実父を探す旅
退職、母の危篤、んで、次に襲いかかってきたのが実父の存在。
麻生久美子に長い間黙っていましたが、本当のお父さんは別にいることが発覚
とんでもない事実を知り、重篤の母を置き父親探しを始めます
手がかりとなる手紙に書かれている住所を頼りにたどり着いたのは汚い骨董屋。
店内はいかにもいかがわしい商品ばかり。さらに輪をかけていかがわしいのが店主の親父。
そう、この店主こそ麻生久美子の実の父親だったのです。
とは言え、母のこと、そして自分があなたの子供であることは伏せて、しばらく骨董屋に身を置くことにします。
おしゃれな雑誌の編集長からいかがわし骨董屋への華麗なる転身を遂げたのです。
何かと儲かる骨董屋
実の父の元で商品選びから仕入れ方法など、そのノウハウを色々と学び、自分自身でも骨董屋を立ち上げます。
自宅を改装した小さな店舗にはひきりなしに客が来店。
フリマの高級版とでも言いましょうか、店主のセンスによるセレクトが人を引きつけるのでしょう。
オープンして1ヶ月で100万円の利益を稼ぎ急ぎ実父に報告
お金に敏な父は、実の娘に宝物が眠るある土蔵の鍵を100万円で買わないかと話を持ちかけます。
実父曰く、100万円以上のお宝が眠っているとのこと。
散々逡巡したあげく、購入を決意する麻生久美子
茨城の人里離れた農村まで足を運び、宝物の眠る土蔵を発見。扉を開いてみると・・・
えっファンタジー映画だったの?
中から出てきたのは砂だけ。見事実父にはめられたかと思いましたが、これがとんでもない奇跡を起こします。
100万円という値段以上、いやお金では手に入らない幸福が麻生久美子に降り注ぐのでした
ぜひご覧ください。