トリックシリーズにも通じるボケのオンパレード
堤幸彦監督作品はトリック以来。阿部寛がぼけて仲間由紀恵が突っ込むというのが定番でしたが、本作品ではボケる木村文乃、突っ込む佐藤二朗という形。
個人的には、トリックよりかはいい感じかなと。女性側が突っ込むのはどうも、うまさ、下手さがとうしても出てしまう感じがします。
佐藤二朗の突っ込みも、やや呆れた感じがして、無理して笑いを誘う感じでもなく、淡々とした感じ。笑いたければ笑えばいいじゃん。俺関係ないから的な無責任な感じがむしろ良かったです。
新境地、木村文乃の3枚目役
まぁ、終始ハイテンションな感じが面白かったです。日頃は優等生的な役柄が多く、それはそれで彼女にハマっていて良かったのですが、今回の3枚目役もありかなと。
無理している感もなく、日常のストレスを発散しているといいますか、吹っ切れた感があって良かったのでは。
こうのような今までにはない真逆の演技ができるとは彼女の振り幅の大きさに終始圧倒されっぱなしでした。
作品は探偵モノ?
この作品、映画を観て初めて知りましたが、TBSでドラマとしてやっっていたんですね。
映画のスートーリー自体は、ある田舎の殺人事件に関する犯人探しがメインです。
カンタンに犯人がわかってしまうような薄っぺらい内容ではなく、何層もの伏線をしかれていて、最終的に一つに収斂されていく感じ。
えっ、この人が犯人だったの?って驚かされること間違いなし。というのも、事件と全く接点ないですし、あれがこれで、これがそれだから、犯人はこの人といった感じです。
地方自治体もありえるのか?
この作品で描かれているのが、とある企業が地域活性化を目的に、乗り込んでくるもの。
村としては雇用も創出されまし、税収も増えるということで良いことづくしですが、良いように企業に利用されている感じ。
それも地下水という法整備がイマイチ整っておらず、自治体任せというもの。
そんな今時ネタも散りばめられていて大変勉強になりました。
これシリーズ化もありえるかも
ある事件をベースに、それを解決していくというストーリー展開であれば、続編もありえるかもですね。
とにかく舐めては、その成分を言い当てられるということであれば、味についても言い当てられるともっと話に広がりはでてきますよね。利き酒やら利き野菜、利き温泉など、広がりは出てくるのかなと。
同じ能力を持った人間が出現するのもいいし・・・。次回作が楽しみな作品でした。
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