脳内を会議室化した切り口が斬新すぎる
物事をポジティブに考えたり、ネガティブに考えたり、はたまたさ理性を突き抜けて衝動のみで突き進んでみたり、これら全てを擬人化したのが本作品。
それぞれの感情が喧々諤々と自分の主張を繰り返し、最終的には理性こと議長がとりまとめる。議長にとは相当重責を背負った職ということを本作品で知りました。
恋愛時に起きる葛藤を会議室の人を使いリアルに再現
主人公の真木よう子は、ある日誤ってケータイのストラップ的なものを落としてしまい、それを拾ってくれたイケメン男子にひとめぼれ。久方ぶりのトキメキを感じたのです。
しかも数日後には、彼と再び再会し、運命の出会い的なものを感じ猛アタックするか迷います。
脳内の会議室では、このチャンスを逃すものかという意見もあれば、軽い女の見られるからやめとけという意見もありで大いに揉めましたが、アタックすることとなり、これが成功。
出会った当日に彼の家の掃除をするというとてつもないスピードで距離を縮めていきます。
で、このまま掃除して帰るが正解か、それともお泊りして一気におつきあいまで持っていくか、会議室ではこれまたとんでもない事態に陥ります。
謎のボンテージ女性現わる。オマエ誰?
主人公の真木よう子の幸せを願うのは会議に出席する人皆共通の想い。だからこそいつにも増して真剣になりますが、収拾がつかなくなる一方。議長の理性もどうしたものかと頭を悩ませている所に、現れたのがボンテージ姿の女性
明らかに会議に出席する正装した彼らとは見た目も大きく違う。この人はどの感情なのか。もしかしたら、感情を超越した無意識という人格の人かも。
理性ではなく、本能、ある意味、衝動よりも強めの感情とでも言っていいでしょう。
このお方、この後も会議が紛糾するたびに現れては、独断でこの御方の意見が通り、何のための会議だったのかがむなしくも感じました。
恋の行方はいかに
無事お付き合いにこぎつけることができた真木よう子ですが、年の差、収入差などなどあってか、喧嘩が耐えない日々が続きます。
心から好きという気持ちはあるけれど、彼に合わせようとする自分にちょいと嫌気がさしているご様子。
この関係が自分に、そして彼にとって良いのか思い悩みます。
当然のごとく会議室は開会されたまま。これって終わりなき国会のようで、この人達も大変だなと思った次第です。
果たして、真木よう子の恋の行方はいかに。ぜひご覧ください。