古さを感じさせない「スローなブギにしてくれ」

今から35年前なのに・・・

スローなブギにしてくれ(I want you)という曲は知っているけど、映画作品であったことは知りませんでした。

それもそのはず上映したのが今から35年前。映画よりもむしろアニメに夢中になっていた年頃でしたから、全くのノーマーク。

偏見ですが、昔の作品って定形のフォーマットみたいなのがあって、何となく登場人物の性格であったり、クライマックスの展開って見えちゃうんですけど、そういった所が一切なし。

こんなフォーマットの作品に出会っことがなくむしろ新鮮でしたね。

スローなブギにしてくれ

主なあらすじ

家庭内に問題のある高校生役の。ほぼ家には帰らずじまい。

ある日、山崎努演じるおじ様にナンパされクルマで連れ去られます。これは事件だとクルマを追走するフリータ約演じる古尾谷雅人

クルマから放り出された彼女を助け、恋に落ち同棲が始まります。

ここからおじ様と彼氏と浅野温子の微妙な三角関係の物語が始まりるのですが、冒頭からかなりぶっ飛んだ話の展開と凄まじいスピードグイグイと引き込まれていきます。

スローなブギにしてくれ

設定もぶっ飛びすぎ

まず浅野温子演じる高校生。父ちゃんが借金抱えて蒸発。ズボラでガサツな母ちゃんと二人暮らし。心もさぞ荒んでいるかと思いきや、何故か元気。

山崎努はと言えば妻子、子供がいて、しかもボンボン。愛車ムスタングを乗り回し自由気ままな人生を送っています。

スローなブギにしてくれ

浅野温子の演技がたまらない

この映画、何を考えているわからない高校生役を演じるのは浅野温子だからこそ成立した感じがします。山崎努に二度とお店に来ないで言っときながら自ら会いに言ったり、彼氏にビッチ呼ばわりされて相当傷ついたと言っときながら、また同棲する部屋に戻ったり。

精神崩壊して部屋中を風船だらけにしてみたり、山崎勉へのあてつけで彼の家の窓ガラスやら家具、食器をグチャグチャにしたり。

スローなブギにしてくれ

とにかく心の振り幅が大きすぎ。

けど、あの笑顔を見ると今までのことはチャラでいいと思わせちゃうのですから不思議です。

昭和の風景がたまらない

最後に昔の邦画を見る楽しみは、その当時の風景に触れることができる点。ほんの30年前の話で今考えると何て不便なだろうと思っても、当時は過不足なく生活していたのですから、不思議です。

例えば作品の中に出てくる黒電話。固定式だから、実家に電話しないと本人につかまらない。

また当時はバイクに乗ってもノーヘルでOK。今見ると危なくてしょうがない。

他にも8mm式のカメラであったり、暴走族は我が物顔で夜の街を徘徊したり・・・久しぶりに昭和の空気に触れ心が温まりました。