自動運転に適した商用車
決まったルートをほぼ行き来する商用車は、乗用車に比べ自動運転に適していると言われています。
国内でも隊列走行の実証実験がいよいよ始まり、自動運転の期待が高まっています。
自動運転の世界で先を行くグーグル
自動運転の世界でトップレベルと言えばグーグルのウェイモ。実証実験の距離で言えば他を圧倒するレベル。トヨタもさぞ脅威に感じていることでしょう。
自動運転のデファクトスタンダードを狙ってか、その普及に向けた取り組みが秀逸。
例えば独ダイムラーとの提携は車両はダイムラー。自動運転のシステム部分をウェイモが担当するというもの。
他にもフィアットグループとは配車車両、英ジャガーとはランドローバーと電動車を共同で開発。
どれも車両開発部分は、クルマ屋さんにお願いし、自動運転や電動化など自分達の得意分野のみ担当するというもの。
完成車メーカーも、このような提携であればハードルは低いと感じるはずです。
レベル4まで行くのか
自動化の分野では各社しのぎを削る中、やっぱりレベル3が限界ではという説が2020年になってから高まっていますが、ダイムラーはあくまでもその上を行くレベル4の開発を進めていくと豪語。
商用車であれば決まったルートを行き来し、走行ルートも高速道路や幹線道路が中心。全ての運転を自動化するレベル4も行ける気がします。
行政の協力が不可欠
自動運転カーの普及には行政の協力が不可欠。ドイツ政府は高速道路や一般道に自動運転の特別区域を拡大するなど普及に向けた協力に積極的。
アメリカでもミシガン州では専用道路をこしらえるなど積極的。
翻って日本はと言えば、特別区域的なものはでなく実証実験分野で協力。
まずは2022年度に隊列走行の実証実験を進めていくとか。で、2025年にようやくレベル4の実用化を目指すというもの。
先を越されないためにも
自動運転の普及には技術力の高さはもちろんですが、行政機関の必要が不可欠。法規制も変えていく必要もあり、民間企業だけでは限界があります。
国を挙げて取り組んでいく姿を見るに、どこも新たな飯の種と有望視していることが見て取れます。
現状では、民間と国が協力しあって自動運転の実用化に力を入れているように見えます。
この状態が良好に続けば、海外勢に先を越されることはないと思った次第です。