ここまで冷酷非道とは「ブラック・スキャンダル」

ブラックスキャンダルBlog 反省

犯罪映画は数あれど・・・

実在する凶悪犯を取り扱った本作品。その主人公がFBI史上最高額の懸賞金をかけられるほどの大物。

マサチューセッツ州ボストン南部で活動していた彼は、数々の犯罪に手に染めていくわけですが、特に人を殺めることにかけては他の凶悪犯も思わず引いちゃうほどの残忍さ。そのシーンが数多くこの作品に描かれていますが、思わず目をそむけてしまうようなものばかり・・・

冷酷非道という点では彼に勝る人はいないと言ってもいいでしょう。

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裏切り者、楯突くものは容赦なくバッサリ

主人公、バルジャーは当初は犯罪グループという小規模と言っていいほどの犯罪組織でした。

なのに、仲間であろうと彼に楯突くもの、あるいは他のグループに情報を売ったりするものに対しては容赦なく死の制裁を与えていきます。

組織を大きくしていかなきゃならない時期でも・・・。

まぁ、組織の結束力を高めるには致し方ないという判断があったのか、それとも本能のままだったのか定かではありませんが・・・

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FBIとの協定が彼のさらに大きく

彼の組織が大きくなった二つ目の理由としては、FBIとの秘密協定を結んだことも大きいと言えます。

当時、ボストン南部はマフィアが大きな力を持ち、FBIも手を焼いていました。

どうにかとっ捕まえようにもなかなか情報が得られない。

そこで白羽の矢が立ったのがバルジャーでした。

元々小さい頃から友人関係であったFBIのジョン・コノリーバルジャーに、協定の話を持ち込み、代わりに彼の仕事は邪魔しない、むしろ仕事がしやすいように便宜を図るまでにしたのです。

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これってアフガン戦争に似ている感じが・・・

敵対する国のそのまた敵を支援する。ソ連のアフガン侵攻時にアメリカがアフガンに武器を供与したのはいいけれど、回り回って今ではアメリカに敵対するほどの巨大対立組織を生んでしまいました。

このバルジャーの件もそう。マフィを一掃したは良いけれど、代わりにバルジャーの犯罪組織が巨大になり、FBIにとって大きな脅威になっていったわけです。

末路が悲惨すぎる・・・

FBIは、半ばバルジャーとの協力関係は認めてはいたものの、あまりにも行き過ぎた犯罪を見過ごすことはできず、バルジャー逮捕に踏切ります。

が、すんでのところでFBIの手をくぐり抜け逃亡。

が、FBIのジョン・コノリーやバルジャーの部下達は次々に逮捕され、収束を迎えていきます。

ジョン・コノリーもミイラ取りがミイラになってしまった感じがして・・・。期待のエースとして配属されたのに、バルジャーとのつきあいが長くなるにつれ、自分も犯罪に片足を突っ込むようなことになってしまいました。

何はともあれ、バルジャーが逮捕されたのは良かったのでは。だってジョニー・デップの演じるバルジャーが怖すぎて夢にまで出てきたらどうしようと思っていたので・・・

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