天国から地獄の忙しい日
アカデミー賞受賞作品の本作品。描かれている内容は子育てに奮闘するパパ。広告代理店勤務でバリバリのエリート。昇進の内示をもらい有頂天になってお家に帰ったら、奥さんから離婚を切り出され、天国から地獄へ
そして、ダスティン・ホフマン演じるパパの子育て奮闘記が始まるのでした。
7歳の子供には残酷すぎる
子供はまだ7歳。朝食の用意から学校の送迎。食事の用意に就寝前の絵本読み。今でこそイクメンが当たり前の世の中ですが、この作品が上映されたのが30年以上前。
それを考えるとかなり先を行っている感じがしました。
次第に仕事にも支障をきたすようになり、打ち合わせに遅れたり、大事なプレゼンを休んだり・・・。
最初こそ応援を口にしていた上司も、家庭の事情を会社に持ち込むなとご立腹。
家に帰れば、ママに会いたいと泣きじゃくる息子。パパの言うことも聞かないプチ反抗期に入り、イライラが募る毎日を送らざるを得ませんでした。
まさかのリターン。ママ帰る
あの衝撃の夜から数日後、ママことメリル・ストリープからお手紙が届きます。
内容は子供にとってはかなり残酷な内容で、要約すれパパと二人でこれからの人生を歩んでくださいというもの。
子供はこうゆう時に敏感なのか、パパが手紙を読み終える前に、「もういい」と拒否。
これに見ていて、胸が締め付けられる思いでした。
ところが、数カ月後、まさかまさかのママがリターン。
離れて暮らしてみて、息子への愛を再確認。親権は私にあると主張。あまりの身勝手な振る舞いにさすがのダスティン・ホフマン演じるパパは激おこ。
てなわけで、親権をめぐって元妻と争うこととなりました。
悪いことは続くもので
裁判で妻と争うことを決めた矢先に、さらに不運が彼の元へ。立て続く失敗、ミスに上層部の堪忍袋の緒が切れ、会社をクビに。
役員入目前だったのに一転クビに。
多額の費用がかかる裁判を前にかなり痛い。しかも失業中の親ともなれば、さらに不利。
とは言え、子供と離れ離れになることは是が非でも回避したい。というわけで、クビになった会社よりもお給料は安いものの転職を早々に決めて妻との戦いに備えることとしました。
次第に深まる息子との絆
ママがいなくなり、何から何まで面倒見るウチにママっ子だった息子も、パパへの愛を深めていきます。
食事中に大泣きしてパパが嫌がる事ばかりしていた息子の変心ぶりには驚きました。もっと言えばクライマックスの息子の涙は号泣ものでした。
裁判の行方はどうなるのか。そしてハッピィエンドで終わるのか、ぜひご覧ください。