ノリや牡蠣にIoT
漁業の世界にもいよいよIoTが進出しました。まずはノリや牡蠣の養殖。それまでは漁業者の経験と勘に頼っていたものを数値化して、漁獲量を安定的に効率よくするというもの。
こちらのIoTの仕組みは、養殖場にセンサー付のブイを設置して、そこから海水温や塩分濃度を調べクラウド上にアップします。
んで、こちらのデータを漁業者の方々はスマホで確認をして、養殖用の網を設置するタイミングを決めています。
これにより船を出すタイミングを決められるので無駄足を踏むこともない。てなわけで、漁業者の方々には大変好評だとか。現在では九州を中心に試験的に活用されていますが、全国的に広がりを見せるのもそう遠くない話かと思いますね。
養殖マグロにIoT
天然物が枯渇気味で漁獲量が制限されているマグロ。そんな事情もあってか近年、養殖にかなり力を入れてきています。その養殖の場でIoTは、マグロの体重管理に使われています。
イケスの底にカメラを設置して、その上を通過する魚の画像を取って、そこから体重を自動的に算出するというもの。
これにはAI技術も使われ、蓄積された画像データで精度を高めています。
正確な体重を把握できれば、餌の量などを調整できるんです。餌代が飼育費の70%を占めるというのですから、適量を把握できるのはコスト削減にも繋がります。
将来的には漁船がは浜に着く間に、小売業者がスマホで競い合えるところまで考えており、小売業も含めたIoT化の話も進められています。
定置網にIoT
適切なタイミングで定置網を引き上げる。それが漁獲量にも大きく影響する。ので、このタイミングをIoTに任せちゃうというというもの。
海上にブイを設置して、海水温、塩分濃度、それと漁業者の知見などを交えて、予測データを開発。そのデータに基づいて網を引き上げるというもの。
これにより船を出したものの、思ったほど魚が取れなかったという残念な結果になることを抑え、ガソリンの無駄遣いも少なくなります。
それよりも、漁獲量を把握できるので乱獲防止にも繋がります。
位置確認にIoT
最後に漁船の位置確認。陸であればGPSで補足できますが、海上は別のようで、漁船に積んでいるAISという装置で位置を確認しています。
衛星情報を活用して世界中の海で、海上に出ている漁船を把握できます。
これで密漁船もキャッチできるでしょう。ただAISを積んでいないと補足はできませんが・・・
まとめ
このように勘と経験に頼っていた漁業もIoT化で、かなり効率化されてくるでしょう。
自然相手の商売ですし、先が読みにくい。けど、IoTの普及で少なからず不安も払拭されるのではないでしょうか。