このままでは忘年会スルーが定着しちゃうよ

新歓コンパ、新歓迎会需要蒸発

コロナが直撃した2020年3-4月。書き入れ時となる居酒屋にとってまさかの需要蒸発。これまで経験したことのない大惨事に茫然自失。

特に広い宴会場を持つ飲食店のダメージときたら、相当なものであったことでしょう。

一過性的なもので終わり、夏場を迎える頃には収束するであろうと楽観視していましたが、逆に感染の勢いは増す一方。

東京リサーチの調査によれば2020年の飲食店の倒産件数は過去最高の800件に達し、かなり深刻な状況になっています。

消費者マインドも冷める一方

東京商工リサーチが2020年11月に1万59社を対象に行なった調査によれば、約90%の企業が2020年は忘年会を開催しないと回答。

昨年はこの調査した企業の78%が忘年会を開催したというのに、全く入れ替わった格好となりました。

さらに第三波以降の調査だとさらに深刻。飲食店向け予約サービスを行っているイデア・レコードの調査によれば、予約30人以上が前年同期で97.6%減、10-30人が同94.4%減、5-10人の小規模でも約80%という状況。

小規模であろうと、世間の目を気にしてか、はたまた感染予防のためなのか、約8割が忘年会の開催を控えている所に、消費マインドがかなり冷え込んでいる印象を受けました。

全世代で「忘年会スルー」状態

2019年、若者の間で流行った忘年会スルー。行きたくもない飲み会に参加したくないというもので若年層を中心にこのような行為が見られましたが、それが2020年には、ある意味、全世代で起きるとは、誰も予想しなかったことでしょう。

若年層にとっては喜ばしいことですが、飲みの席が大好きな年配層にとっては大変残念な状況でしょう。

行き場の失ったエネルギーを、社内で発散させられるのも部下としてしんどい。良きはけ口でもあればいいんですけど・・・。

オンライン飲み会がしぶとく健在

4-5月の外出自粛の時に、話題となったオンライン飲み会。あちらこちらで実施した声を聞きました。

最初こそ好意的に受け止められていたものの、コロナが一旦落ち着く頃にはリアルな飲みに戻り、やっぱり対面がいいという声も聞きました。

やっぱりオンライン飲み会は無理があるかなと思いきや、まだ一定数の需要はあるようで、オンライン飲み会向けにケータリングサービスを行うノンピは約4ヶ月あまりで約1000社から注文を受けたとのこと。

一旦は終息したかに見えたオンライン飲み会も、もしかしたらこの先、定着化していくかもしれません。

どうなる。大箱を持つ飲食店

忘年会、新年会などなど団体客需要は飲食店にとっては大きな収益源だっただけに、大箱を持つ飲食店はしばらくはかなり厳しい状況が続くでしょう。

宴会場を少人数客用に一時的に利用するなど何かしらの手を打たないと厳しいでしょう。

何とか、この難局を乗り越えていってほしいものです。

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