発注者も責任を負うが丸く収まる

船座礁の大惨事。

船が座礁して大量の原油が海に流出したとの事故が世間を騒がせました。自然豊かなマダカスカル島近くの島で、サンゴ礁などの海洋植物が死滅。島の人達のお仕事にも影響を与えるという大惨事となりました。

で、この大事故の会見に出席したのが船の保有と乗員を手配した長鋪汽船と発注元の商船三井。

本来であれば、この手の事故の責任を負うのは船を保有する長鋪汽船。万が一の事故に備えて保険にも入っています。

なのになぜ?というのが正直な感想。が、昨今のSDGSの高まりを考えると腑に落ちました。

環境保全の文脈で考えると、今回の事件は自然に甚大な被害をもたらしたもの。発注元としても、その責任を負なければならない。

仮に長鋪汽船だけに責任を負わせるような事態ともなれば、投資家離れはもちろんですが、世間からも厳しく批判されていたところでしょう。

商船三井のその後の対応も素晴らしく、まずは島のモーリシャス自然環境回復基金を設立し、10億円を拠出。現地に事務所を設立し、環境系のNGOと連携し、回復にと務めるというもの。

法的責任ではなく社会的責任という側面で、主体的に動くことで大きな批判になるのを未然に防いだとも言えます。

東証サーバーダウンの教訓

2020年10月1日、システム障害により株売買が丸1日停止という大惨事を招いた東証。

15年前にも同様の事件が起き、東証は社会から色々と批判の声を浴びせられましたが、今回はそこまでの批判の声は集まらず、むしろ、その謝罪会見に好感が持てたという声もありました。

15年前は、発注先の富士通に原因があるというトーンだったことが大きな批判の的となりました。

これは日本人特有といいますか、強者へのねがみが強く、上位者が引きずり降ろされるのを見て快感を覚える人が少なくないとも言われ、この東証の件は、まさにこの感情を刺激しまったのという見方です。

ので、今回の騒動では、今回のトラブルは東証にも原因があるとのトーンで会見を開き、過去の大騒動にまで至りませんでした。

部下のミスも上司が尻をふく

今回の商船三井と東証は、ある意味、部下が起こしたミスを上司が謝罪するという構図に似ています。

上に立つものが責任を負うのは、社会的責任だということを痛感させられました。

はしごの外す上司が多い中で、真っ向から矢面に立つ男気あふれる上司にあこがれます。

半沢直樹みたいに強烈なリーダーシップを持つ上司であれば、下につくのは色々と大変でしょうが、自己の成長に大きくプラスだなと思った次第です。