ない話ではない。高層ビルで大火事
今では高層ビルに何の驚きはないけれど今から40年前となると話は別。
どのビルよりも背高ノッポに建てることでマスコミにも取り上げられ、一躍時の人となる。と本作品を観て感じました。
ビルの竣工式には数多くのマスコミがかけつけ、地元議員やら市長による祝辞など、それはそれは盛大なパーティが催されていました。
お祝い事と同時に忍び寄る悪夢
世界一の超高層ビルの建設に祝うパーティが開催さる中、一方ではジワジワと悲劇が進行。最初はちょっとした小部屋位の火災だったのが、見る見るうちにビルを覆うほどの大火災に発展するとは誰も想像つかないでしょう。
構造物は鉄筋ですし、延焼せずにボヤで済むでしょうと誰もが思うはず。ビルオーナーがそう信じていたように。
原因は電気系統のトラブル
火災の原因は電気トラブル。キャパを越える電流を流したことでショートしてしまいました。
デスクトップのパソコンも閉じられた箱の中で回すと、まともに筐体に触れないほど熱くなります。それと似た状況が、この火災でも起きてしまったのです。
しかも竣工式ですから、イベントを盛り上げるべく、全フロアの照明をつけたりと、通常よりも多くの電力を使う始末。
火に油をそそぐような行為を知らずのウチにしていたわけです。
本当に怖いバックドラフト
小部屋サイズの火災で、発見し、鎮火できると思いきや、火はその勢いを止めることなく延焼を続けていきます。
で、怖いのがバックドラフト
部屋を開けたとたんに炎が生き物のごとく吹き出してくるあれですね。
火災時には不用意に扉を開けてはダメと遠い昔に防災の講習時に教えてもらったことを思い出しました。
火の勢い止まらず
135階建てビルの真ん中位から起きた火災ですが、火はドンドンと上へ上へと火の勢いを増していきます。
最上階の135階では竣工式パーティが開催され多くの人が取りのこされたまま。とは言うものの出火元から相当離れているので大丈夫だろうとタカをくくっていたら、あと数時間で最上階にも火の手が襲ってくるということでフロアは大パニックに陥ります。
示唆に富む救援活動
国内では高層ビルの火災ニュースをあまり耳にしないことを考えると、防災設備やら対策がかなり徹底されていることが推察されます。
が、当初の想定を超えるようなことが起こらないとも限らない。
今回の救援活動に出てきたゴンドラ作戦、水攻めは万が一の事を考えると大変参考になりました。