ビールでは敵なしの強さ
ラガーファンとしては悔しくもありますが、アサヒスーパードライの強さは認めざるを得ません。
僕が大学生の頃は、まだキリンが頑張っていました。バイト先でもビールはラガーと一番搾り。
それが数年後にはスーパードライもラインナップするようになっていました。
キリン贔屓の店長が、まさかの変心と思いましたが、そこまでスーパードライの要望がお客様からあった証左だと思います。
直近のシェアでは、50%近く。1億ケースを販売するそうで、2位の一番搾りが3500万ケースを考えると絶対王者と言っても過言ではありません。
ビール消費減少はドライが原因?
ビール需要が落ち込んで久しい昨今。2000年前後をピークに下降線を辿っています。
で、この推移がスーパードライとほぼ一緒。ということを考えると、この落ち込みはスーパードライにも原因があるのではとも取れます。
発泡酒、第三のビールにその需要は向かったと容易に予測がつきますが、他メーカーのビールがドライからシェアを奪ったわけでもない所にやや寂しさを感じます。
振り返れば、キリンのラガー、一番搾りに続く第三のビールも早々に販売終了になってしまいましたし・・・。
派生商品で1億本死守
アサヒも、この落ち込みをカバーすべく、様々な派生商品を発売してきました。
最近、CMなどでよく目にするスーパードライエクストラハードも派生商品の一種。
他にもプレミアムビールとしてドライプレミアムという商品もあります。
総勢で派生商品は5製品。
どれも、別物ではなくドライの名をつけたもの。
クルマで例えれば、コロナの派生品のマーク2やチェイサー、クレスタを想起してしまいます。
この場合、最初は派生品として発売し、人気が出れば親の名前をはずず。マーク2も今は、コロナの名を冠していないと思います。
そうすることでブランドを増やしていく。
アサヒもそれを狙えばいいのにと思っちゃったりします。
キレ、爽快のイメージが強すぎ
ドライも発売から30年。若い世代からシニア層まで、商品名はもちろん、味についても、ほぼほぼ知られている所でしょう。
なので、ドライの名を冠していると、どうしても、その味を想起させてしまう。
かと言って、コクや苦味の方向に振ったドライを出すと、本家のブランドを毀損するのではと思っちゃいます。
ドライプレミアムもまさしくそうで、アサヒプレミアムにすれば、ドライと異なるブランドとして認められる気がします。
絶対王者だけに、他ブランドを育成が逆に難しい、そんな気がしてなりません。
1億ケース達成のための派生商品という考えを一層やめて、ドライとは別ブランド名で勝負した方がいいのかなと勝手に思った次第です。