この先どこに向かう、第三のビール

ビール飲料食品メーカー

第三のビールでもアリ

まだ第三のビールが世にない頃、キリンラガービールの愛飲者でした。350mm缶6本入りで確か600円前後だったような気が・・・。

今にしてみれば、収入もさほどないのになんて贅沢なこと・・・。しかも、発泡酒はお口に合わないと生意気なことをのたまう始末。

が、収入がさらに落ち込み、やっと気づきました。アパート暮らしのくせにベンツに乗っちゃっている的な背伸びしている自分を。

で、第三のビールを始めて口にしたら、コレが結構、アリな味に自分でもビックリ。それからというもの国産の第三のビールを色々試し、辿りついたのが、韓国産の第三のビールでした。

家計に優しいお値打ち感

この韓国産の第三のビール。なんと350mm缶6本入りで500円前後とかなり格安。しかも味も自分好み。ここ3年ほどはブランドスイッチもなくこの韓国産ビールにお世話になりっぱなし

たまーに飲み会の席で、ビールを飲んでも、特別おいしいという気も起きない。

自分の舌が相当バカになったのか、はたまた第三のビールのクオリティが高いのか判断はつきかねますけど・・・。

のっぴきならない価格改定

そもそも第三のビールが安いのは税率が低いから。ビールの税率が最も高いのは知っているけど、発泡酒に対しては1.6倍、第三のビールに対しては約3倍だそうです。

仮にビールの税率を30円とすると、第三のビールは約10円。ビールの値段にとって、20円の差は物凄い大きい。24本換算では480円。第三のビールの約4本分に値します。

が、2016年以降、お国の方では、この酒税を1本化しようという話がなされています。ビールの税率を下げて、発泡酒、第三のビールの税率を引き上げようというもの。

となると、第三のビールの魅力でもある「安さ」というものが殺がれてしまい、家計に重く負担がかかることは必至。

メーカーも着々と準備を進めてます

安さの代わりとなる価値をつけないと第三のビールの存続が危うい。ということでビール各社は考えました。新しい価値って何と。

健康に優しいビールという価値。

この健康志向系のビール。痛風の原因となるプリン体やカロリーを減らし、健康嗜好のニーズに応える形で数年前から発売されています。

最初に口にした時は、よくもまぁーこんな商品を発売することができたなと顔をしかめる味ですが、近年では相当味もまともになってきている様子で、年5%で市場が拡大しています。

極ゼロで注目度高まる

サッポロが2013年に発売した第三のビール。極ゼロ。世界初のプリン体、糖質ゼロで大きな話題を呼びましたが、お国から横ヤリが入り、これは発泡酒だと言われ、世間を騒がせました。

結局、サッポロはお国の指摘にしたがい、発泡酒として再出発したわけですが、ニュースで話題になったこともあり、バカ売れと何とも素直に喜べない結果となったわけです。

戦う、サッポロ

が、しかし社内調査をしてみると、やっぱりこいつは第三のビールだよということが判明。お国相手だけに泣き寝入りかと思いきや、酒税返還を要求。敢然と立ち向かう姿勢はあっぱれとした言いようがありません。

ここまでサッポロが必至になるのも、その後の商品開発に影響するからとも言われています。健康嗜好ビールはこの先に期待のかかる市場。将来のことを考えると、ここで白黒つけておかないと、この先発売される新商品にも影響するからでしょう。

どうなる第三のビール

価格という武器を失う可能性が高い第三のビール。健康嗜好やらフルーティやらアルコール度数高めやら、変化球中心の商品ラインナップとなっていくのでしょうか。

個人的にはノーマルな味が好きなだけに、税率アップを吸収するほどのコスト削減し、お値段そのままというの切に願います。

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