他国に比べ生産性の低い農業
労働者の担い手不足で衰退の一途を辿る農業。小規模農家が多いこともあって、海外に比べると生産性の低さが目立ちます。
てなわけで、企業が農業に参加したり、ITを導入したり、農家同士が協業したりと何かと手を打っていますが、その成果は未知数。ただ何も手を打たないまま時を過ごすよりかはまし。
農業は成長分野という声も聞きますし、今後の動向に注目していきたいと思います。
ところかわって漁業は?
で、今回のテーマとなる漁業ですが、こちらも担い手不足もありますが、他にも色々な事情があって衰退の一途を辿っています。
まず漁獲量が、その昔は日本のほぼ一人勝ち状態。我が世の春を謳歌していましたが、それが今では中国、台湾にも抜かれ今では、すっかり後進国。
半導体で世界NO.1けど、韓国、台湾にごぼう抜かれされたようなことが、漁業でも起きているというのが実態です。
台湾を見習え
それまで日本よりも漁獲量で劣っていた台湾が2013年に日本を抜くという事件が起きました。
それもそのはず。台湾はその昔から、かなり漁業に力を入れていたのですから。例えば漁師たちが団結して、漁業会社を結成。小規模で漁するよりもまとまった方が漁獲量が増える。この当たり前のことを日本ではなかなか出来ずじまいでしたが、台湾はかなり昔からこの難題をクリアしてました。
続いては、船の大きさ。船のキャパを大きくすることで、漁獲量拡大を狙ったわけです。
これらが功を奏し、漁獲量で日本を抜く偉業を達成しました。
台湾は宿泊型、日本は日帰り型
ここで、両者の漁の仕方を比較すると、このような差が出るのが明らかなと。
台湾の場合は、漁に出かけたら数ヶ月は海上にいて漁を続けます。船には巨大な冷凍庫を装備して、いっぱいになったら輸送船が出動して、魚だけピックアップして陸に帰る。こうすることで長期間海上に停泊できるわけです。
日本の場合は、漁に出かけたら都度、陸に戻るの繰り返し。当然、行って来いで原油代もかかる。冷凍庫のキャパもさほど大きくない。
となると、自ずと差が出てきてしまうのは当たり前
公海に出ておけば・・・
漁のエリアとしては自国の周辺海域とそれ以外、つまり公海に分かれますが、この公海の漁まで日本は手を出せていないとのこと。
そのむかしは漁の境界線もなく、日本のやりたい放題でしたが、200カイリ時代おtなると、それもできずとなり、自国の周辺海域での漁と限定されてしまったのです。
で、台湾は公海での漁に力を入れているわけで、となるとこれまた差が生じるのは致し方ないことなのかなと思った次第です。
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