日本農業|大規模化でオランダを目指せ!!

ビニールハウス農業

見本は農業大国、オランダ

農業大国と言えば、アメリカ、フランス位しか思い浮かびませんでしたが、実はオランダが凄いことを知りました。

人口、国土面積など日本より劣っているものの、オランダの農業関連の輸出額は米国に次ぐ規模。徹底した効率化が農業大国として地位を揺るぎないものとしています。

農業

作業員はたったの15人。

日本の目指す農業の大規模化が、オランダではかなり進んでいる模様で、例えば広さ4ヘクタールのビニールハウスの規模で、作業員はたったの15人

つまり東京ドーム分の農作物をたったの15人で面倒見ちゃうわけです。

これを可能にしているのがIT化。温度、水分、養分、出荷にいたるまで全てコンピューターで管理され、出荷も凄まじく早い。

日本では難しい農業の大規模化

オランダの成功事例はIT導入によるところが大きいように見えますが、大規模化も大きいと思います。

日本の農家は、ほぼ個人経営。零細企業がほとんど。これでは生産性も上がりません。

誰が音頭を取って集団で、農家を束ねて栽培に当たればオランダには及ばないものの、今よりも出荷量は増えると思います。

それを見越してか企業による農業をビジネスとして捉えて、実証実験などが進められています。

日本も負けちゃーいません。

農業開国に向けてなのか企業が中心となって農業に取り組む事例がチラホラ。

日立が進める農業システムでは、レタスの生産までに約30日。年間12毛作。こちらもITによる管理でかなりの効率性を実現しています。

農業

海外進出のネックは物流

オランダが農業で成功している要因として、陸続きで輸出が容易という点が挙げられます。

一方の日本は島国。どうしても物流費がかさみ、コスト高になってしまう。なので、海外への輸出を容易にすべくヤマト運輸が人肌脱いでくれました。

日本全国から集めた農作物を沖縄に一旦集めて、そこからアジアに輸出。

通関や検疫などを瞬時に済ませ、出荷して翌日には海外の店頭に陳列されているようです。

このように、企業と国が連携して、農業が本格的にビジネスとして動きだしています。

古いものを違う角度で見ると、まだまだ使えるじゃん的な感じ。労働集約型ではなくレバレッジ型ビジネスと変容していくんですよね、農業も。

日経ビジネスNO.1740より
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