牛乳が余って大変。他への転用を促さないと

農業

牛乳は生物なので・・・

牛乳の元となる生乳があまりに余っているということでニュースでも話題にになっています。

コロナ禍で大口の学校給食の需要が落ち込んだのが主な要因ですが、この過剰在庫を受けて、国や業界団体がさかんにキャンペーンもはり、なんとか生乳の廃棄はま逃れることができました。

そもそも生乳は、保存の効くお米やある程度日持ちする野菜に比べると、在庫期間が難しい。

ある意味、生物であるという点も過剰在庫を起こしやすいのでしょう。

需要減だからといって母乳は止められない

他の食材であれば、需要減であれば翌年からの生産計画を調整したりもできますが、生乳の場合は話が別。

乳牛は、母乳を出さないと乳房の炎症を起こすようで、常に搾乳しないとなりません。

加えて酪農家は年々減少傾向にあり、1戸あたりの生産量を増やさなければ、供給不足に陥る可能性も出てきました。

ので、関連団体主導で、自動搾乳機の導入を促してきたわけですが、そこにコロナが直撃し、かえって供給過剰になってしまい、今の状況に陥ったとも言われています。

バター、チーズで代替えしたらどうよ

牛乳の需要が落ちこんだことで、これまで日の目を見な方バター、チーズの増産したらという声も上がっています。

が、国内では用途別乳価というものがあり、牛乳は120円、バター75円、チーズ73円。牛乳が最も高いこともあり、補助金も一番高い。

てなわけで、どうしてもバター、チーズは旨味が少なく移り、おろそかにされていました。

大手乳業各社がチーズの生産能力を増強しましたが、十分な生乳が集まらなかったという残念なお話もあるくらい

酪農にもDXの波

てなわけで、今注目されているのがDX。減少する酪農家という状況で、効率よく生産し、働く人の負担を軽減することを目的に、牛にセンサーをつけて餌の量にはじまり、乳量、健康状態をクラウドにアップし、分析した結果を現場に落とし込むという作業が始まっています。

近い将来、牛乳さえも輸入に頼るなんて時代がこないためにも、早めに対策を講じた方が良いと思った次第です。

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