売り逃しをなくせ。ららぽーと
機会ロスなんて、言葉があるように、売り切れで商品購入が至らず取れる売上を逃してしまう。確かセブンイレブンでは、この考え方が徹底されていたような。
コンビニの雄、セブンイレブンが言っているほどですから、その金額たるや相当なものなんでしょう。
で、この取り組みに本腰を入れ初めたのが、大型商業施設のららぽーとです。施設に入る3000ブランドを網羅したECサイトを立ち上げて、商品が売り切れていた場合は、このECサイトから商品を配送するというもの。
今までは、商品がなければアマゾンやら、ZOZOTOWNに向かっていた客を引き止めることができるようになったとか。
さらにスタッフのやる気を刺激する仕掛けも導入。スタッフの考えたコーディネートをネットにアップし、それが購入至った場合は、スタッフの販売実績になるというもの。
例えば欠品ですとなれば、しれっと自分が考えたコーディネートを提案して、売上を自分につけちゃうってことも考えられます。
とにかく、それまで売上の2割が、売り逃しだったということを考えると、かなり大きな数字だと言えます。
組み合わせ提案で擬似来店。パルコ
パルコの仕掛けも、これまた特徴的。同社の開発したアプリポケットパルコでは、全国約3000店の店員がおすすめコーディネートを提案。
それも自社商品だけでなく、他のブランドとの組み合わせも入っており、商品単体ではなく、トータルコーディネートで○○○な雰囲気が出ますよといったもの。
あたかも店頭スタッフの接客を受けているような体験をアプリ上で体験できます。
これも店頭スタッフというリアルとネットという仮想をうまく融合した事例と言えます。
目的買いからの卒業。フランフラン
家具・雑貨店のフランフランでは、既に通販サイトは立ち上げているものの、イマイチ売上は足踏み状態。目的買いが中心で、ついで買いやら、追加買いを誘発するまでには至らなかったとか。
そこで、その商品のある暮らしがイメージできるよう、新たに別サイトを立ち上げる予定。従来の商品紹介のサイトと異なり、こちらもトータルコーディネートでモダン、クラシックといったイメージの沸く構成にしていくようです。
まとめ
ファッション系リアル店舗が年々縮小している中、各社ネットに活路を見出している点では共通しています。
ネットも使いながら、いかに全体最適を図り売上を伸ばしていくかが、ファッション系店舗の今後の課題とも言えましょう。
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