ファーストガンダムから数十年後の未来を描く
ファーストガンダムが大ヒット後、その後の世界を描いた作品と言えば、時系列に並べるとZガンダム、ZZガンダム、逆襲のシャア、ガンダムucかと。逆襲のシャアは怪しいですけど、ミネバ様の成長に合わせると、こんな感じだと思います。
といった感じでファーストガンダムの世界を引き継ぐ作品というだけで、観たいという興味を高まります。
今回のF91 も、その流れに沿った作品の一つ。とは言っても、かなり未来の世界のようで、ザクやらゲルググが博物館で展示されているという設定は、ファーストガンダムファンとしては、ちょっとした興奮を覚えました。
メカニックデザインも斬新
ジオン軍のモビルスーツデザインは、ザクに代表されるように目ン玉が一つですね。あれがある意味、アイデンティティとなっていたわけですが、今回の作品では目ン玉は2つ。ダースベーダーチックにはメットをかぶったモビルスーツで、これはこれで凄みがあって、デザイン的にも優れている感じがしました。
キャラクターデザインはちょっと・・・
キャラクターデザインは安彦良和さんになっていましたが、主人公と恋人役がどうも個人的にはちょっと・・・って感じでした。
安彦良和さんの柔らかいデザインタッチが感じられずで、特に主張しすぎる目元がどうも・・・・。そこでま大きくしなくても十分だよと。もう少し小ぶりにすれば柔らかせも出て良かったのにと。
ファーストガンダムをなぞっている所がいい
ファーストガンダムファンに向けてなのか、このシーンはファーストガンダムのあれかと思わせるシーンは懐かしさもあって見応え充分。
主人公がガンダム初乗りなのに、敵方のモビルスーツをバッタバッタと倒していくシーンは、アムロが初めてガンダムを操縦してザクを倒してしまうあのシーンを思い出させてくれます。
そして、本作品の肝とも言えるジオンに代わる敵方のボスの暴走。ファーストガンダムではギレンが暴走して、実の父を死に至らしめるという信じがたい行動に出ます。が、天罰だとばかりに妹にあっさりと殺されてしまうのですが・・・
で、F91でもアホ息子が、父に黙ってとんでもない事をしでかします。
権力を手中に収めると人はとんでもない暴挙に引き起こすのだなとシミジミと感じましたね。
続きが見てみたい。F91
本作品、敵方のボス撃破して終わるのですが、十分続きがあっても良い作品かと。
敵方の切れ者パイロットが残っていますし、ボスの息子も健在ですからね。息子をボスにして、再興を狙うというのもありえますし。十分、次作を見てみたいと思わせるほど見応えありの作品でした。