経済心理学によれば
難しすぎて途中で断念した経済心理学の本ですが、今でも頭に残っているのは、選択肢が多すぎると逆によろしくないというもの。例えばクルマのボディカラー。最近では10色以上のカラー展開も普通になってきましたが、それが却って消費者の選択を迷わせるというもの。
これが3色展開位であれば、即決で色を決められるのでしょう。いや1色であれば、どれにしようかあれにしようと考える時間も必要もなくなります。
その経済心理学を思い出させてくれたのが今回の記事の内容です。
オススメの洋服が届くという便利なサービス
着るものに無頓着な僕にとっては、イマイチピンと来ませんが、ZOZOTOWNがこの度初めてサービスが人気を博しているようです。
その名もおまかせ定期便というサービス。その人の購買履歴を元に、定期的にその人に合った洋服を数点送ってくれるというもの。で、気に入った洋服があれば購入。自分に合わなければ返却OKというもの。
というのも、洋服選びで悩むという方が多いようで、それを手助けしてあげるというのが、このサービスの理由だとか。
出かける前に鏡の前で、洋服を合わせる姿が思い浮かびますが、この作業が苦痛に感じるのでしょう。このセレクトする時間を他の有用な事に使えればと思う人も多いのでしょう。
この手のサービスをサブスクリプションと呼ぶうようですが、ZOZOTOWNに限らず、他の業界にも広がっているというのですから、選ぶという行為自体が面倒なものと捉えられているのでしょう。
AmazonGOも同じ
ボタンひとつでカンタンに注文できる。洗剤が切れた、歯磨き粉が切れたとなればその場でポチッとすればOK。これも従来のスーパーに行って、どれにしようかという行為を排除するというもので、言わばサブスクリプションと言ってもいいでしょう。
ちなみに、商品・サービスの27カテゴリーで、自分で選びたい買い物、任せたい・面倒な買い物に分類する調査をしたところ、15カテゴリーが後者に該当したとのこと。
情報過多の時代からこそ
ネットが普及したことで、モノ選びにかける時間が増えたということがあります。最初はユーザーレビューを見ながら、その買い物は間違いないか、ハズレはしないかと考えていました。が、その行為すら面倒になってきたのでしょう。
ならば、売りてが推奨するものにのかっておけば大当たりはないけれど、大ハズレもないという意識が芽生えるのではないでしょうか。
多分・・・。
自分ごとに置き換えても、飲み屋に言っても、オススメは何ですか?って聞くのも、選択する作業を放棄しているんだと今更ながら気付かされました。