ロビン・フッドってどんな人
名前こそ一度は耳にしたことはあるものの、一体どんな人物なのか全く知らないロビンフッド。
この人、実在した人物ではなく架空の人物。国王の圧政に苦しむ民を救った英雄として語り継がれているそうですが、作品ではフランスを相手に国を救った英雄として描かれています。
当時のイギリス国王、リチャード1世率いるイギリス軍に従軍し、十字軍遠征に参加。これといった戦果を上げることなくお国に帰る途中にとんでもない事件が起きます。
城攻め最中にまさかの王様死去
その事件とは国王の死。とにかく獅子王という仇名がつく位のやんちゃなお方。
将たるもの戦況を判断しながら、軍勢の最後尾にいて部下に指示を飛ばすのが役目なのに、この人の場合は真逆。
俺に続けばかりに軍勢の先頭を走って相手と剣を交えちゃうのだから命を落とすのも無理はありません。
まさかの遺品運び屋任命
イギリスの軍勢は総崩れ。ロビンフッドもこの事実を知り、一目散に軍を離れイギリス軍の待つ船着き場を目指します。
途中、フランス軍に襲われたイギリス軍の部隊に遭遇。金品を剥ぎ取られ、ほぼ絶滅状態。
その時、ある兵士から国王の兜を国まで運んでくれと頼まれます。
せっかく軍から離れ自由な身となったのに、とんだお願い事をされ、断ることもできず、その依頼を受け入れ、この任務を果たすことができました。
フランスと内通して国家転覆を画策
リチャード一世の死により、王位は弟のジョン王に引き継がれることに。
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これに喜んだのが敵対国のフランス。暗愚なジョン王であれば、イギリスを手に入れるのもたやすい。
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早速、内通者を通じて諸侯の離反を促すべく、さらなる重税を課し、案の定、諸侯達の不満が爆発。
このままでイギリスがバラバラになっちゃう、その時にロビンフッドが現れ、民衆の心を一つにして、国王から国民の自由を約束させます。
最後はロビンフッドの元一つになったイギリス軍がフランス軍に勝利し、再び平和を取り戻すというハッピィなエンディングを迎えます。
十字軍遠征の歴史的意義とは
この作品で最も興味深かったのが十字軍遠征時代の民衆の暮らし。
国王から重い税を課せられ、教会にも作物を治め、ある意味二重の税で困窮を極みだったという点
さらに諸侯達も同じく度重なる徴兵に国力は弱まり、王権の権力集中が加速していきました。
イエルサレム奪回という目的達成には至らなかったものの、封建社会から王権国家への転換を加速させたといってもいいでしょうね。