過去最高の暑さにグッタリ
記録的な暑さに見舞われた2018年7月。連日30度以上はよく耳にしますが今年は35度を超える日がかなりありました。
ある意味、猛暑災害とも呼べる異常な暑さだけども、業界によっては特需の恩恵を受ける所もあり良い面もあることは事実です。
ちなみに平均気温が1度上昇すると、家計の消費支出は約2800億円押し上げる効果があるとか。
エアコンバカ売れ
ヨドバシカメラでは、7/9-7/22の期間中、エアコンがバカ売れ。対前年比25%増。清涼飲料水もこれまたバカ売れ。フル生産が続いています。
熱中症対策で売出し中のキレートレモンCウォーターは前年比30%増のバカ売れを記録しています。
暑すぎると伸び悩むビール&アイス
とは言うものの暑すぎると売上が落ちる商品もあります。
例えばビールの場合、35度を超えると、チューハイなど氷を入れて飲むお酒にシフトしてしまいます。
アイスにおいてもそう。乳脂肪分の高いアイスクリームは30度を超えると、かき氷系のアイスに主役の座を奪われてしまいます。
ガリガリ君で知られる赤城乳業が工場フル稼働でも生産が追いつかないのはこれが理由だったのでしょう。
笑う人いれば泣く人も
他にも、屋外型レジャーやリアル店舗なども客足が鈍ると言われています。
暑い中、わざわざ汗だくになって買い物するのをきらってからなのでしょう。
ある百貨店では、猛暑日サービスなるキャンペーンを展開し、店に呼び込む施策を打っています。しかも対象は高齢者。
客足が鈍るのはわかりますが、店舗に行くのも命がけとしか思えません。
需要の先食いとの声も
消費というはつくづく心理学に基づくものだと気付かされます。
あそこまで財布のヒモは固かったのに、暑いを理由にいつもより多めにお酒を飲んでしまう。喉の渇きを潤したいという欲求に負けてしまうんですね。
どんな安売りキャンペーンを打とうと、ある欲求を満たすものには勝てないのでしょう。
で、暑さがすぎると冷静さを取り戻し、それまでの散財を反省し、消費をキュッと締め付けるわけです。
猛暑による特需で有頂天のメーカーも、そんなことは折り込み済み。しっかりと生産調整をして在庫が出ないように今から調整していることでしょう。
8月いっぱいは続いて欲しい
過去にも7月の猛暑を受けて8月はもっと暑くなると思ったら急に寒くなったということもあります。
寒々しい8月はつらいもの。せめてこの暑さ、8月いっぱいは続いて欲しいと切に願うばかりです。