海外に比べ高い貯蓄率
日本の個人金融資産の約半分は預貯金で、この数字は米国の4倍、ユーロ圏の約1.6倍と言われ、いかに日本の預貯金が高いかがわかります。
古くは橋本さんの時代に遡る
橋本さんが首相時代に「貯蓄から投資へ」と叫ばれ、金融市場の大規模な自由化、国際化を図る日本版ビッグバンが推し進められました。
が、事態の進展はほぼなく貯蓄の高さはそのまま。投資へなかなか向いてくれませんでした。
アベノミクスで上向く
2012年から安倍政権となってからは、アベノミクスので株価は5年余りで日経平均株価は2.2倍に。株式・投信などの利益を一定額まで非課税にするNISAなども設け、投資が高まる環境はかなり整備されました。
結果、金融資産に占める投信の保有比率は12年末の約4%から5.8%へ上昇。若干の成果を出すことができました。
低い原因は国民性?
とは言うものの、海外に比べると投資比率はまだまだ低い。原因は、日本の国民性とも言われます。
どうしてもらくしてお金を稼ぐとしか投資は見られていません。実際は、そうではないんでしょうけどね。
他にも株価は上昇しても、賃金が上がらずそれがより一層貯蓄に向かう意識を強めて投資に振り向かないとも言われています。
単身世帯の増加が原因?
が、ここに来て原因は単身世帯の増加にもあるんじゃないという新たな見解が。
単身世帯の場合、2人以上の世帯に比べ住居費、光熱費、食費などの比率が高く相対的に投資余力が少ない。
毎日の生活をやりくりするのにいっぱいいっぱいで、投資に向けるお金を捻出できないなだよと。
増え続ける単身世帯
1990年、男性の未婚率は5.6%でしたが、2000年台に入ると、15年には約23%、女性も14%と跳ね上がり、単身世帯の増加につながっています。
単身世帯で金融資産を保有していない割合は29.9%。これが07年。それが17年には46.4%に跳ね上がっています。
この場合、貯蓄すらまともにできてないことを示すこととなり、かなり逼迫している様子が伺えます。
敷居を低くすれば進むかも
厳しい賃金収入でも、貯蓄や投資に勤しむ人も見受けられます。
例えば最近ではアプリでサクッと投資ができちゃいます。
難しいことはAIに任せて、しばらくしたらチェックすればいい。
少額から投資できるので、これならばコンビニ弁当を買うくらいの気軽さで購入できるのではないでしょうか。
しだいに、投資額を積みましていけばいいわけですし。
この記事を書きながら自分もそろそろ投資を始めようかなと思った次第です。