在日朝鮮・韓国人とは
この手の話、学校では詳しく教えてくれなかったこともあり、この作品を見て初めて在日に関して調べてみました。
ウィキペディアによれば
日韓併合時代に朝鮮から渡航した定住者、およびその子孫と、戦後、朝鮮戦争などの戦火から逃れるために日本に来日した人
とのこと。
といった具合に、かなり古くから在日の方々は存在していたわけですね。
まるでALWAYS 三丁目の夕日の世界観
大阪を舞台にある在日家族の日常を描いた作品で、貧しいながらも毎日を明るく元気に生きていく姿は、ALWAYS 三丁目の夕日と同じ匂いを感じ
ボロボロ平屋で、仕事もせずに昼間から民族楽器らしきものを使いどんちゃん騒ぎする男共。それを諌めることなく一緒になって楽しんでいる焼き肉ドラゴンの家族の人たち
今の世の中では、批判の的になること間違いなしですが、生き抜く活力という点では今のそれに比べると断然上。元気をもらえること間違いなしです。
苦労の耐えない在日の方々
作品の中では、在日というだけで仕事につくのがなかなか難しかったり、学校ではいじめにあったりと差別的扱いが描かれています。
とは言え、そんないじめに屈しないたくましさ。学校でいじめられている高校生の男の子が泣いて帰ってくれば、そいつらに仕返しに行ってこいと突き放したり、朝鮮学校への編入を進めても、頑なに日本人の学校にこだわるお父さん。
日本人に負けてたまるかという思いが生きる活力とななっていたんでしょうね。
残念な家族離散
河原沿いに広がる在日の住居。これ全て国有地ということで撤去を命じられますが、お父さんは徹底抗戦。
というのも、この土地ある日本人から購入したものであって、土地の権利は自分にあると主張。
これも、その日本人が言葉が巧みにお父さんを騙したのでしょう。
役所からはこのままでは強制退去させるということとなり、お父さんも泣く泣く土地を手放すことに。
帰る場所がなくなり、家族も離散。帰国する家族もいれば、日本に残る子供もいたり。お父さんとお母さんも日本に居残りお店を再開させるべくリヤカーを引いて歩く姿にどこか悲しい感じがしましたが、二人の表情に暗さは全くなく元気づけられました。
気になる朝鮮に帰国した長女
在日朝鮮人の期間事業で旦那と朝鮮に帰国した長女。この帰国のスキームはウキペディアによると
在日朝鮮人の帰還事業(ざいにちちょうせんじんのきかんじぎょう)とは、1950年代から1984年にかけて行われた在日朝鮮人とその家族による日本から朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)への集団的な永住帰国あるいは移住のこと。
当時は韓国では帰国の受け入れをしていなかった一方、朝鮮では受け入れをむしろ歓迎し、積極的に取り組んでいました。
が、それには裏があって、ウィキペディアによれば、
在日同胞の帰国に反対する韓国政府と対照的に、日本にいる同胞を資金や技術源に使えると判断した金日成は積極的に在日同胞に関与
といった具合に政治利用されたようで・・・。
焼き肉ドラゴンがフィクションであれば、長女と旦那その後どうなったのか気になる所です・・・