全国民から狙われるってどんな心境?「藁の楯」

藁の楯日本映画

虎のしっぽを踏んでしまったのが全ての誤り

幼女連続殺人犯を殺した人間には10億円の賞金をあげちゃう。

このお誘いに誰もが色めきだち、この犯人はほぼ日本全国民を敵に回すことになります。

殺害した幼女が世界的な資産家の孫だったというのが運のつき。金持ちとなると警察の手を力を借りず、自らの力で犯人をとっ捕まえようと。

その手先となって日本国民が彼の手先となって、犯人の命を奪いに行くのですが・・・。

手始めに印刷工場のスタッフを買収

まず広く国民にこの賞金話を告知をしていかなければならない。

で、選択したのが新聞広告。犯人を殺した人には賞金10万円といった内容。

本来であれば、この手の広告が掲載されるのはまず無理。広告を厳しくチェックされますから。

では、なぜ掲載することができたのか。それは印刷現場スタッフがお金で買収され、直前に広告を差し替えたから。

この掲載に協力したスタッフは資産家たんまりとお金をもらい、一斉に退職。

お金の魔力がいかに凄いか。職務さえも歪めてしまう破壊力にゾッとしました。

賞金10億円。味方さえも寝返らすパワー

こうして新聞広告が掲載されたことで、この賞金10億円が世の中に知れ渡り、犯人は次々と刺客を命を狙われます。

まずは色々とお世話になっていた先輩に命を狙われることから始まり、病院の看護師、彼を護衛する警察スタッフ、中小企業の社長などなど・・・。

が、犯人はお縄状態で抵抗する術がない。代わりに彼を警護する5人のSPが八面六臂の活躍を見せます。

一難去ってまた一難。移送もつらいよ。

九州から東京まで犯人を無事移送させる。この使命の元、犯人と5名のSPの長く、そしてしんどい旅が始まります。

スタート時は物々しい護衛車。次いで新幹線、盗難車、タクシーなどなど。次から次へと乗り物を変え、全国民の監視の目をくぐり抜け東京を目指します。

最初5名いたSPは次々と倒れ、最後東京にたどり着いた時には・・・・。

そんな苦労も知らず、ヘラヘラとする犯人、藤原竜也。

名演技っぷりで、SPのイライラ感が伝わってきました。

松嶋菜々子の立ち位置が微妙

本作品、大沢たかおと藤原竜也のダブル主演といった感じですが、松嶋菜々子の扱いがどうもしっくりこない。

もう少しメインに近い扱いをさせればいいのに、後半でまさかのイベントが発生。サブキャラ的扱いちょっと納得がいきませんでした。

ドラマ、やまとなでしこで魅せた輝きは微塵もなく、ずーっとあの髪型が気になりました。

違う髪型だったら、もう少し映えたのにと思った次第です。

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