約103億円の特別損失計上
2019年7月、メルカリが約103億円の特別損失計上を発表しました。
国内では向かう所敵なしの個人間売買の王者なのに、これには耳を疑ってしまいました。
新ビジネスに挑戦する風土はどこに・・・
2018年8月に即時買取サービスメルカリNOW、スキルシェアサービスteacha、ブランドに特化したフリマアプリメルカリメゾンズの3サービスを終了。
どれも開始して間もないのに商売にならないと思ったのか即店じまいして、次に移行。新しいモノにどんどん挑戦していく姿勢は好感が持てたのに、その新規事業を手掛ける子会社ソウゾウを解散させちゃったのはちょっと残念でなりません。
今は新規よりも既存のサービスにじっくり腰を据えて頑張って活きましょうというスタンス。
裏を返せば、新規に手を出す程、余裕がないようにも見えます。
これからの飯の種。「メルペイ」
とは言え、新規事業のメルペイにはじっくりと育成する姿勢が垣間見られます。
今や戦国時代とも言えるこの業界において、メルペイの頑張りは目を見張るものがあります。
8月に実施したセブンイレブンで実施した70%OFFはその最たる例とも言えるでしょう。
かくゆう自分も、このキャンペーンには大変お世話になりました。
メルカリの本気度が現れているのが、その赤字額。前期が70億円に対して今季は137億円に拡大する見込み。LINEも赤字が膨らませてでも今は会員獲得に躍起になっていますし、とにかく消費増税が開始するまでは激しい攻防が繰り広げられるかと思います。
利用者にとっては嬉しい限りですが・・・
米国事業は順調に伸びてはいるけど・・・
新規事業からの撤退、英国からの撤退と業績の芳しくない事業についてはさっさと見切りをつけて撤退していましたが、米国事業だけは、株式価値が著しく落ち込んでも撤退する気配はありません。
足元の数字では流通総額が前年同期比70%と好調に推移しているからでしょう。
とにかく自転車のように最初は足が重いですが、あるタイミングに到達するとスイスイ走れるようになる。
それで行くと、まだ初動と言った所なのでしょう。ある程度の流通総額に達すれば、あとはスイスイと事業が回る。これまたメルペイ同様、体力勝負ですが、そこに到達するまで挑戦の手は緩めないでしょう。
高い志のために今は耐え時?
それと米国事業には、世界に通用するIT企業というミッションが課せられているとか。
世界に通用するIT企業は日本ではまだ出ていません。
その高い志を持って事業拡大を狙う姿勢に好感が持てました。