賞味期限切れでも行ける
賞味期限近い食材は何かと家計を助けてくれてありがたい。20%引きだの、30%引きだのとこれまで手の届かなかった牛肉さえ買えてしまう。
で、自宅の冷蔵庫に数日保管し、賞味期限を明らかに過ぎているのに特に味の劣化もなくお腹を壊すこともない。
廃棄処分だった牛肉を救ってあげたことも多少は誇らしく思ったりもしちゃいます。
食品ロス51kgって
とは言え、僕のようなセコい人間に買われることなく、廃棄処分という悲しい目に合ってしまう食材がかなり多い。
この食品ロス、社会問題もなっており、かの恵方巻大量廃棄で一気に注目が集まりました。
あるコンビニでは受注生産に切り替えるなど、そのインパクトはかなり大きかったことが伺えます。
食品ロスは年間で643万トン。これを一人あたりで計算すると51kg。細身の男子一人分の廃棄が出る計算になるのですから穏やかではない。
てなわけで、国も食品ロス削減推進法を立ち上げました。
ガイドラインにはメーカーに対する行き過ぎた賞味期限は控えてねといったお願い事項もあり、この文言に食品メーカーも敏感に反応しました。
動き出したメーカー各社
例えば、キューピーでは、いつの商品の賞味期限を延長したり、味の素では、賞味期限の年月日表示を年月に切替えたりしています。
で、ビール業界でもこの動きに参道したのがサッポロ。
賞味期限の延長と年月表示への切り替えを発表したのです。
サッポロビールの英断
とは言え、ビール業界は鮮度が命。アサヒビールが特にこの点には力を入れてきました。今では製造から出荷まで3日という驚異的なスピードを達成
知人が言うには、鮮度が高い方がうまいとのこと。買う時はわざわざ奥の方の陳列間もない商品を買うというこだわりっぷり。
このような鮮度に敏感な消費者をあえて切り捨てたサッポロの英断はビール業界の鮮度命に一石を投じる取り組みだと思います。
他にもメリット色々
食品ロスの低減の他にも、生産面、売り場での効率アップも見込まれるとか。
これまで月を3分割して生産計画を立てていたのが、月の1単位で済む。
店頭では店頭に並んでいる時間が長くなり、お兄さんを前に、弟は後ろにといったケースの入替え作業も少なくなる。
といった具合に賞味期限の延長と表示の変更をするだけ、色々とメリットが出てくるわけです。
後はこの取組が消費者に受け入れられるかという点。
売上が落ちてしまったらもともこうもありませんし・・・
個人的にはこの取組が成功をすることを願うばかりです。
舌が馬鹿な僕にとってはそちらの方がいいので