パナソニック産ドレッシング
大手電機メーカーで知られるパナソニックが、何とドレッシングをひっそりと販売していました。
一般のネットやスーパーではなくネット販売。しかもクラウドファンディングで。
クラウドファンディングの歴史
日本にクラウドファンディングが上陸したのが2011年頃。東日本大震災などもあり、寄付に対する意識が高まった頃でもあります。
その後、2013年にはサイバーエージェント系のMakuakeがローンチされ、一気に普及していきました。
当初は、お金はないので事業化したいのというスタートアップ系の企業が多かったですが、今では大手企業の商品開発にも使われ始め、その裾野は広がる一方です。
ストーリーをつけるが肝
そもそもクラウドファンディング経由で開発される製品にはストーリーがついてきます。
今回のパナソニックでも同様、開発者の想いがてんこ盛りで掲載されています。
このストーリーに共感を得た人が、資金提供をしてくれるわけです。
このストーリー付き商品がクラウドファンディングの良い所だと思います
社内の反対勢力を黙らせる
とは言え、パナソニックの挑戦は全くの畑違いの商品。一般的な商品開発のルールで行けば、クリアする関門が多数あり、夢半ばにして頓挫することは十分考えられる。
そんな熱い思いを無駄にしないためにもクラウドファンディングは有用かと
クラウドファンディング上で、ある程度の成果を上げれば社内の反対勢力の声を封じることもできますし、商品開発において新たな道が開けたと言っても過言ではないでしょう。
金融型から購入型へ
クラウドファンディングの場合、出資者に対する報酬は、売上の数%を還元といった金融型が全体の約9割を占めています。
株運用も同様ですから、これは当然の結果と言えばそうでしょう。
一方で、出資者に対し、商品を提供する購入型は全体の約6%にとどまっていますが、この先広がりを見せていけば、クラウドファンディングを活用した商品開発も活性化していくことでしょう。
異業種への挑戦を後押し
スタートアップ企業の独壇場と思っていたクラウドファンディングですが、大手企業も活用し始めた点は興味深い点です。
よく言われる大企業病からの脱却に向け、社内ベンチャーやらを立ち上げる会社をよく耳にしますが、クラウドファンディングで資金を募って事業を起こす方が、手っ取り早いかなと。
さらに異業種にも挑戦するパナソニックの事例がある通り、新規事業開発にも有用かと思います。