定番はファミリーセール
アパレルブランドが在庫一掃でよくある手法と言えばファミリーセール
社員またはその家族、友人、知人だけと限られた人向けにひっそりと行うというのが定番です。
かくゆう私も、とあるブランドのファミリーセールに行った事がありますが確かに安い。正価の半額は当たり前。9割引の掘り出しものもあるくらい。
これを経験してしまうとお店で定価で買うのが馬鹿らしくなってきます。
セールが当たり前を打破したい
今やアパレル業界の勝ち組と言えばZOZOTOWN。
セールが毎週のように行われ、半ばセールありきが当たり前
業界トップがこの手の商売をしていくと、これが習慣化されてしまうのが悩みの種。
ファミリーセールを併用しても追いつかない状況に追い込まれています。
そんなアパレルブランドの苦境を知ってか、新たな在庫手法が注目を集めています。
ブランドを伏せて販売
さいたま市内に開店したアンドブリッジ
こちらではブランド名をあえて表示せず、商品が所狭しと陳列されています。
実はこのお店こそが、在庫一掃の新たな手法なのです。
商品はアパレルブランドから仕入れた在庫品。ブランド名を挙げていないのは商品の入荷がマチマチということと、ブランド毀損を避けたいアパレル業界の移行が働いています。
アウトレットですと、ブランドの看板を掲げてしまいますが、このお店では一切なし。
アメリカではオフプライスストアと呼ばれ近年広がりを見せているようです。
タグを付け替える荒業も
さいたま市のアンドブリッジの他にも、日本でもオフプライスストアは広がりを見せており、名古屋に店舗を構えるリネイムでは、タグを自社のものに付け替えて販売するという徹底ぶり。
新たな名前を襲名して、世に送り出されるわけですね。洋服くんたちは
昔は高級ブランド品でチヤホヤされていたのに、生まれ変わったら低価格品のノンブランド品達と一緒に陳列されて販売されるわけです。
お洋服の気持ちを察するに忸怩たる思いがあるのは確かでしょうね。
ZARAはもっと先を行く
他にもブランド名はだしているものの、その情報提示時間を短くしたり、不定期に出したりとセール品の定着化を避けるお店などもあり、あの手この手で在庫一掃を図っています。
大量廃棄が社会問題となっている今、アパレルブランドも受難な時代を迎えていると言ってもいいでしょう。
そう考えるとあらためてZARAの需要を読んだ徹底した商品管理と売り切の販売手法は見習う点が多いと思いますね。