スーパーの始まりは紀ノ国屋?
紀ノ国屋と聞くと真っ先に本屋を思い出しますが、食品スーパーとしても高級スーパーとしての歴史の方が長く、今のセルフレジ式を作ったのは紀ノ国屋とも言われています。
クルマで言えばフォードの大量生産的な革新性があったのでしょう。というのも当時のスーパーは対面販売が主流だったとか。それを客が商品を選ぶという今の形式にしたのが紀ノ国屋だそうです。
さらに、この形式を進化させたのが関西スーパー。それまではテナント形式であった精肉、鮮魚やお総菜を店内に調理場を設け、それを売り場に並べるというもの。
こうして、いくつかの転換期を迎え、その形が今なお継続しているといった状況です。
今なお成長し続けるスーパー
1980年代から、斜め45度の角度で急速に成長したスーパーですが、そのスピードは2000年代に入ると一旦休憩状態となり、市場の成熟が危ぶまれましたが、2015年から再び成長軌道に。
2013年以降はほぼ右肩上がりで店舗数が増加。コロナ禍によりさらに売上が伸びているというのが今の状況と言えます。
油断ならないライバルの成長
スーパーの成長もさることながら、ライバルのコンビニ、ドラッグストアも成長著しく特にスーパーが得意とする食品分野での売上が顕著。
ドラッグストアで弁当が買える時代を迎え、コンビニピンチとおもいきや、その影響はスーパーにもあったことでしょう。
お野菜をコンビニで見ることも珍しくなくなり、業態の垣根は徐々になくなっている気がします。
コンビニとスーパーのハイブリッド「まいばすけっと」
スーパー、コンビニ、ドラッグストアで消費者争奪戦が激しい中、スーパーとコンビニのいいとこ取りをしたような店舗が現れました。
それがイオン系のまいばすけっと。店構えはコンビニそのものながら品揃えはスーパーとほぼ変わらず。
店舗サイズもちょうど良く、広いスーパーを歩き回るなら、こっちの方が断然ラク。せっかちな方なら大喜びすることでしょう。
2005年に1号店をオープンさせてから、その後は右肩上がりで店舗数を増やし、今では1000店に到達したとか。
その出店計画もかなりえぐい。スーパーでは出店には向かない小さな土地にも立地できちゃうというメリットを活かし、首都圏での出店数を伸ばしています。
さらに閉店したコンビニを居抜きで借りちゃう割り切りようで、出店コストも抑える。
今では中小スーパー規模まで発展したとか。惜しむらくは地方部の僕の家の近くにはないこと。
買い物難民向けにも小回り良さを活かし、出店を加速していくと中の人は言っているようですし、ぜひともウチの近くにも出店して欲しいと思った次第です。