レンズがいっぱいついてるがトレンド
スマホのカメラと言えば一昔前までは、デジカメに劣るものと見られていましたが今ではその機能を凌ぐ性能を有しており、すっかりデジカメ君は勢いを失ってしまいました。
最後の砦は一眼レフカメラ。さすがにスマホのカメラでこの性能に並ぶのは難しいと思いましたが、最近では複眼化スマホというものが世に出始め、一眼レフカメラも安穏としてられなくなりました。
被写体の背景をぼかしたり、一眼レフばりの明るい写真が撮れたり、これまで一眼レフカメラでは難しい写真もスマホで実現できるようになった訳です。
牽引するのは中国勢
複眼化カメラに力を入れているのが中国勢のスマホメーカー。ファーフェイやこの度日本に初上陸したシャオミー。
製品ラインナップの中で、7-8割が複眼カメラを採用しています。
両者とも世界シェアでは言えば2位と4位。影響力は計り知れず、サムスン、アップルも複眼カメラに力を入れ始めています。
複眼化で潤うソニー
複眼化が普及する中で、部品メーカーも潤い始めています。
画像センサーの半導体で世界シェア首位のソニーがまさしくそれ
2019年の実績も対前年25%増しとまだまだ2桁成長しているというのが複眼化の恩恵を受けていると言ってもいいでしょう。
そのシェアは世界の約半分。2位のサムスンの約2倍。
日本の半導体が世界を席巻した古き良き時代を彷彿させるような状況が起きています。
巻き返しを図るサムスン
とは言え、2位に甘んじているサムスンがこの状況をよしとするはずもなく、巻き返しに向けて禁じ手となる外販に取り組みはじめました。
これまでは自社オンリーでしたが、背に腹は変えられないのか、シャオミーに画像センサーを供給し始めました。
ある意味、スマホシェアでは競合相手。なのに敵に塩を送る行為は、サムスン内で何かが起きているかもしれませんね。
スマホ事業はシェアから利益重視に切り替え、利益率が高い部品の外販に力を入れていくかもしれません。
狩場はスマホから自動車へ?
進化の激しいスマホ業界。複眼化もそう遠くない未来にコモディティ化が進むことでしょう。
ので、今から他の業界にもこの画像センサーを売り込んでいく必要があるかなと。
最有力候補としては自動車でしょう。
自動運転には欠くことのできない技術ですし、今後成長が見込まれる分野でもありますので
とにもかくにも日本の半導体業界を盛り上げるためにも、ソニーには頑張って欲しい所。過去の苦い経験が再現されないように頑張って欲しいです。