豚肉が枯渇。中国は大変だよ
豚肉の需給が逼迫して中国の食卓に豚肉料理が上がらない。そんな危機感を煽るような記事を目にしました。
元々、豚肉をこの上なく愛する国民性もあってか、その消費の破壊力は世界NO.1と言ってもいいでしょう。加えて旧正月を迎え、さらに需要が増える。
この状況は改善するには豚肉を控えるしかないという身も蓋もないような解決策しか出ない状況なのですから、事はかなり深刻です。
人口増でお肉が食べられない?
そんな中国の豚肉問題も対岸の火事ではいられない。いつ日本も豚肉枯渇という騒動が起きるかもしれません。
将来的には人口が90億人に対し、食糧危機が囁かれています。牛肉、鶏肉も今後世界の人々に行き渡るとも限らないというわけです。
そこで最近何かと話題なのがフェイクお肉。植物性タンパク質で作られたお肉ながら、味、食感まで見事に本物感があるというのだから驚きです。
これならばお肉の枯渇問題もクリアできるのではと期待されています。
フェイクハンバーグが流行の兆し
この事業に最初に取り組んだのが米ビヨンドミート。その後、ネスレやバーガーキングなども本事業に参入していることから、今後さらに拡大が予想されます。
フェイク肉のメリットは、食糧危機の他にも家畜に比べ圧倒的にコストが低いというのも利点として挙げられます。環境負荷も家畜に比べると断然低いというのも魅力です。
菜食主義者の人にとっても、ありとも言えるフェイク肉。そんな市場の将来性を見越して日本の食品メーカーも参戦するなど今、話題性の高い新技術とも言えます。
ドーピング種が今後の主流か
食糧危機を他の食材で代用するという他にも、収穫量を高めることで食料危機を解決していこうという動きもあります。
米インディゴが開発した食物の種。大豆、小麦、コメなどに特殊なコーディングを施して収穫量を高めるというもの。
そもそも食物の根には様々な微生物が付着していて栄養素の摂取しやすくしたり、害虫から種を守ったり色々な働きをしています。
その中から、種に合わせて、一番の働きものなる微生物をピックアップして、そいつをコーディングして効率よくパフォーマンスを引き出させるというもの。
実験の結果で、従来員くらべ6-7%収穫量がアップしたと実証済み。土壌の疲弊も抑えてくれるというメリットまでついてくるのですから、今後、さらに市場が拡大していくことが予想できます。
商売の流れも変わるかもよ
他にも、農業従事者のやる気を高める取り組みをしているのが米インディゴアゴの特長。
これまでは需要に応じて値がついていた市場に、作物の質で取引を行う取引所を開設。ある意味、血統書みたいなものでしょうか。その情報を元にして、入札するわけです。
開設から1年版で約3000社が参加するなど上々のスタートを切り、今後さらに拡大が期待されています。
食、そして農業と日本では第一次産業としてこれまで儲からないビジネスと捉えられていた節がありますが、新たな技術、仕組みを加えることで儲かるビジネス生まれ変わった感じがします。
この先、さらに広がりを見せていくことでしょう。