改めて日本の物流は凄いよ
ネット通販が爆発的に普及したことで日本国内でも物流改革が叫ばれています。人手不足の中、いかに効率性を高めるか。
国内全域に物流網が張り巡らされ、翌日もっと言えば当日配送まで可能にしちゃう日本の物流システムは海外に誇れるものだと思います。
それが当たり前に映ってしまいがちですが、海外に目を向けるとまだまだその域には達していないのが実情。物流網が整備していなこともあり、大渋滞を引き起こしています。
インドネシアを事例
国内でも最近見られるようになった荷主とドライバーのマッチングビジネス。お隣の中国でも盛んに行われていますが、インドネシアでもこの手のマッチングサービスが勃興しているようです。
インドネシアの物流事情はと言えば、10回のうち、1-3回はハズレをひくと言われています。納品の遅延などがそれに該当するのでしょう。
インドネシア国内では約800万台のトラックが稼働しており、運送会社は保有台数30台以下の零細企業ばかり。
この規模の小ささからくるデメリットを挙げると、荷物の量が限られていたり、配送エリアが限定的というもの。なので、遠出の配送をお願いしようものなら、果たして無事納期までにたどり着けるのかという不安に苛まれます。
この不安を解消すべく設立されたのがロジスリィ。元配車サービス、グラブに勤めていたスタッフが立ち上げた会社で、荷主と運送会社のマッチングを請け負うというもの。
荷主の条件を聞き、条件に合った運送会社を紹介するというもの。申し込みも専用サイトに条件を入力するだけの簡便さ。
サービス開始から1年で25000台のトラックが登録され、幸先良いスタートを切りました。これで大渋滞が少しでも緩和されることを願うばかりです。
元Amazon出身が立ち上げ。コンボイ
所変わって続いては米国。物流先進国と思いきや、こちらもインドネシア同様、零細企業が91%を占めるというほど非効率で、マッチングサービスがこの課題解決に期待されています。
立ち上げたのは元Amazon出身が社長を務めるコンボイ。荷主はスマホで条件を入力すると、近くのトラックドライバーが入札するというもの。
ウーバー的な仕組みで、ドライバーも仕事をこなすことで評価ポイントの上げ下げが起きるというもの。
なので、配送規模の大きい工場付近に張り付いていればお仕事にありつけること間違いないでしょう。
まるで深夜のタクシー行列のような、トラック行列が工場付近で起きる可能性も十分に考えられます。
マッチングかな。物流革命の本命は
インドネシアと米国の事例を見るに、マッチングサービスが日本の人手不足の物流業界を救うのではと思った次第です。