今では見慣れた光景
レジ待ちの際の間隔を開けてもらうよう目印をつけたり、マスク着用の義務付け、少人数来店のお願いなど、小売店では様々な工夫がなされてきました。
その中で、レジ前の透明シートは、感染防止に大いに貢献する対策だと思います。
最近では見慣れた光景のレジに設置された透明のアクリルシート。
飛沫などを防ぎコロナ感染を防止するために設置されたものですが、特に驚くこともなく、さもありなんといった受け止め方でした。
逆に設置する側のコンビニは、導入するまでお客からクレームが入るのでは?といった不安があったそうです。
元々はセブンイレブン始まりだったの?
どこが最初に導入したのか具体的にわかりませんが、セブンイレブンの場合は、ある加盟店が初めて導入しました。
それを本部の人間が会議の席上で報告し、まず直営店でテスト的に実施。お客からも特に違和感なく受け入れられていることを確認できたことで、全店舗への導入が決まりました。
まあ、このセブンイレブンの様子を見て、ウチも導入しようと思ったお店が続々と導入。今では、透明シート設置が標準化されているようにも見えまます。
独立しているのに独自性のない矛盾
この加盟店発の取り組みが全店舗に導入された本部と加盟店の関係に少なからず変化をもたらしたとも言えます。
2019年は本部と加盟店との関係性がやたらとクローズアップされました。
加盟店オーナーは独立しているのに経営の自主性はなく本部の方針に沿って店舗運営をしなければならない。
裏を返せば、加盟店から上がってくる取り組みは、ほぼほぼ受け入れてもらえない。外部から見るとそのように映りました。
本部と加盟店の関係性に変化も。
判官贔屓色の強い国民性と言いましょうか、セブンイレブンが叩かれるのをメディアやネットでよく目にしました。
加盟店からの要望を受け入れたいのはヤマヤマ。とは言え、全国の店舗管理を行っている以上、全体最適も見ていかなければならない。
そんなつらい所もありますが、これは全国展開すれば良いかもというのは積極的に導入している感じを受けます。
昨今の廃棄ロス5%オフがまさしくそれ。これも加盟店からヤンヤンの声があがっていたもの。廃棄して費用負担するなら売らせてくれというもの。
値崩れが起きることで頑なに本部は導入を拒否していましたが、社会的に廃棄は悪という空気が強まったということで導入を決めたのでしょう。
今回の透明シート導入で本部と加盟店の関係がさらに良好になることを切に願うばかりです。