開発スピードに黄信号の自動運転だけど
次世代技術のCASE(コネクテッド・自動・共有・電動)の中で、開発スピードがやや停滞気味の自動運転。
ベンツ、BMWの共同会社が一旦開発を中断したり、同分野で先行するGoogle勢が実用化に向けて頭を悩ませていたりと暗い話題ばかり。
当初は2025年にレベル5が実用化されるかもと言われていましたが、2030年代までに引き伸ばされる公算大。
生きている間にぜひとも一度は乗ってみたいと思っていただけにちょっぴり残念でなりません。
品川が自動運転のメッカになるかも
海外勢に比べ開発が遅れる日本となると実用化は遠い未来の話かと思っていましたが、着々と開発が進められているとのこと。
その中心地となるのが品川。羽田空港の周辺に生まれた広大な再開発のスペース羽田イノベーションシティ。
国の国家戦略特区に指定され、自動運転関連企業が続々と集まっています。
完成車メーカーから部品メーカーまで集結
部品メーカー最大手のデンソーは、自動運転の研究開発拠点を開業。
自動運転車両の試作から実証実験のテストコストまで備え、完成車メーカーの領域にまで踏み込み、かなりの本気度が伺えます。
まず都内にテストコースを持つというのは完成車メーカーでもないのかなと。
既に自動運転のソフトウェア会社をトヨタとアイシンとの共同で2018年に設立済み。
そう考えると、モノづくりの川上から川下まで一気通貫で品川で完結させるという意図が感じられます。
モノづくりの街、大田区が近いという面も
他にも羽田イノベーションシティの地の利にも着目。国際空港ならではの便の良さもさることながら、日本のモノづくりのメッカとも呼べる大田区が近い。
既に地銀による大田区企業と自動車メーカーのマッチングサービスも進められているとか。
中小零細企業の技術をもしかしたら、自動運転技術のブレークスルーになるという夢のような話が現実に起きる可能性もあります。
海外からも呼び寄せる力を持てば・・・
これらの動きが将来的に海外メーカーも引き寄せる力になってくれれば品川地区、いや日本は世界に誇る自動運転国家として羨望のまなざしで見られることでしょう。
今や自動運転開発で壁に直面しているGoogle勢などが品川詣でをする日が将来的には起きるのではないかと今から楽しみでなりません。
モノづくり日本の復活はここから始まればいいなと思った次第です。