レッドオーシャンには手を出すなと言うけれど・・・。
ビジネスの世界では競合ひしめく市場、レッドオーシャンを避け、競合の少ないブルーオーシャンを狙いましょうというのがほぼほぼ一般的。
ところがレッドオーシャンでも、これまでとは異なる見方をすればヒットに繋がることも。
湖池屋芋まるごとポテチ大ヒット。
例えばお菓子の定番と言われるポテトチップス。カルビー、湖池屋が有名所ですが、その他にも中小規模のメーカーからも発売され、ほぼ真っ赤化状態の市場です。
その市場で異例のヒットを記録しているのが湖池屋の芋まるごとポテトチップス。
こちらの商品、芋本来の味を楽しんでもらうということをコンセプトに塩などの味付けは一切なし。
このコンセプトが受けてバカ売れしているとか。思いの他、塩分を気にする消費者が多いようで、そのニーズをうまく汲み取ったといえます。
他にもレッドオーシャンなのにヒットを飛ばす事例もいくつかあります。定番中の定番、たらこスパゲッティの専門店「東京たらこスパゲッティ」。
タピオカ粉を加えた生パスタなどとにかくそのこだわりっぷりは見事。定番諸商品でもこだわりにこだわり抜くとヒットに繋がるという例とも言えます。
金沢発のレモネード専門店「レモネードbyレモニカ」もそう。非加熱処理したレモネードシロップをベースにオーダーが入ってから作るというこだわりよう。
レッドオーシャンとして諦めてはいたけど、違う切り口、一点突破でとことんこだわれば、先行者と十分伍して戦えることが実証されたと言えます。
業務用だから需要は少ないを疑え
業務用家庭用洗剤をほそぼそと売り出していたサンスター。1989年、古くからプロに愛され続けていた商品を一般家庭用に2005年に発売。
業務用ということで容器が硬いということが難点ということ、お値段も1200円と高めということから通販を中心に販売していました。
が、このコロナ禍で家掃除が広がり、お掃除にこだわる層のお眼鏡に止まり、比例のヒットを飛ばすことに。
価格が高く、仕様もプロ仕様。限られた層にしか売れないというこれまでの常識が覆えされた格好となりました。
外部要因による変化が大きいですが、プロユースも時代の変化によってはヒット商品に生まれ変わる例と言ってもいいでしょう。
常識を疑う所に、商品のヒントありか?
この2つの事例で感じたことは、常識を疑うという目を常に持つこと。どうしても過去の経験に縛られて、思いついてはやっぱりダメだと諦めてしまうことが多かった気がします。
これからはフィルターを抜きに物事を見ていきたいと感じました。