2017年、トランプ氏を破り当選
下馬評ではトランプ氏有利と言われていたのにフタを開けてみたらトランプ氏の勝利。
これには世界中が驚いたと思います。あれから3年近くの月日が過ぎ、その成果の程はと言えば、株価は前任のオバマさんよりも高く、失業率もこれまた改善。
経済面では一定の成果を上げていることが伺えます。
最初の標的となったトヨタ
建前としては自由貿易を掲げるものの、本音は自国経済を優先させたい。けど、世界と歩調を合わせないとまずいでしょうと大人の対応するのが一般的でしたが、トランプさんは、そんなの関係ねぇばりに保護貿易を強く主張しました。
で、その標的になったのがトヨタ。メキシコ工場の建設に変更なしとのコメントをするや否や、ツィッター上で猛攻撃。「選択肢は米国に工場をつくるか高い関税を支払うの2択」だと。
このコメントを受け、トヨタは米国に5年間で100億ドルの投資を行う発表し、手を返したかのようにトランプ氏からは賛辞のコメントがツィートされ事なきを得たのですが・・・。
このように大統領が民間の企業を激しく攻撃するというのはこれまでにはなかったこと。
が、このトヨタの件に限らず、この後も企業攻撃は収まらず、最近では恒例行事的となり、驚くことは少なくなりましたが・・・。
保護貿易の成果は低調?
トヨタの件が一件落着はしたものの、日本の自動車業界への風当たりは強く、日本車に対し、25%の追加関税をかけると発表。
こちらは今現在、協議検討中で実施にはいたっていませんが、鉄鋼、アルミニウムの追加関税は実施済み。
このように選挙戦の公約通り、奪われた雇用を取り戻すということで製造業を中心に保護貿易を進めてきたわけですが、成果と言えばイマイチ。
貿易収支の赤字幅はオバマ大統領時代も増える結果となりました。
次なる保護貿易の標的はIT系
ファーウェイがあれほどまでに叩かられるのは日本人としては、ちょいと符に落ちませんが、保護貿易という視点で見ると何となくその理由がわかりました。
米国の経済の牽引役は製造業からIT系に移行しています。が、中国の台頭によりその状況を脅かされる事態に。
そこで、ストップ ザ 中国ということで中国企業、特にファーウェイに対しての制裁を強めているのが現状です。
IT、通信分野の覇権に敗れるようなことがあれば、アメリカ経済は立ち行かなくなる。ならば今のウチに将来の脅威を摘み取ってしまうおと考えるも無理はありません。
で、トランプさんの3年間はどうだったの?
大統領の品性という面では、ちょっと破天荒な所もありますが、経済面では高く評価されても良い。日本もその恩恵に預かったわけですし・・・。
バイデン氏有利とも声もある中、大きい声では言えないが、トランプ氏の再選を望む声もビジネスパーソンを中心にあるのも事実。
また声なき声が選挙戦を大きく左右するのか。選挙戦を注視していきたいと思います。