時は大成功を収めた第三次十字軍。リチャード王降臨
本作で描かれている時代は十字軍の歴史の中でも、最も輝いていた時代の第三次十字軍遠征の頃。
十字軍の率いるのは獅子王ことリチャード王。破竹の勢いでイスラム教徒に奪われた都市を次々と奪取。一方で対立ではなく融和という方向で中東の平和にも貢献した人です。
が、ローマ教会の評価は著しく低いものでした。聖地エルサレムはキリスト教徒のものであり、他の宗教の立ち入りはペケだと。
それほどまでにローマ教会が錯覚したのも、当時は国王をしのぐほどの絶大なる権力を誇っていたからなんでしょう。
作中にも、はるばるイタリアから教会のお偉いさんが来日するシーンが描かれています。賓客を迎えるような役人たちの対応に、教会が力を誇示していた中世ヨーロッパ感が出ていました。
知らぬ間に死亡説が流れていたとは・・・。
第三次十字軍として徴兵されたロビンフッドは、イスラム教徒との連日激しい戦いを日々を送りますが、上官にたてつき愛の鉄拳制裁を喰らい、泣く泣く帰国を命じられます。
が、帰国早々、失意のどん底に落とされます。再会を誓った彼女がまさかの他の男と結婚。
というのも、ロビンフッドが戦死したという情報が入り、彼女も泣く泣く彼を諦めることになったのです。
さらに追い打ちをかけたのが、元々領主であったロビンフッドの領地が州長官に没収されていたこと。返還を求めるも全く聞く耳を持たない。
他の市民も戦争税という形で、財産を没収されるなど生活は困窮を極めていました。
圧政に苦しむ市民を救う。ロビンフッド
ということで、生活に苦しむ市民を救うべく立ち上がることを決意。
弓使いの名手を先生に、まるでベスト・キッドのようなつらい修行をこなし、あの弓の名手ロビンフッドが生まれるのです。
剣や槍に比べて機動性が落ちる弓矢ですが、ロビンフッドの手にかかれば、まるで剣のような俊敏さで次々と攻撃をしかけられる。
この技術があれば、僕が操る弓使いも、被弾することなくラクラクモンスターを撃退することができるでしょう。
今話題のアプリ、ロビンフッドもそうゆう意味?
本作では富めるものに対し、ロビンフッドをボスに民衆が一致団結して戦いを挑むという様子が描かれています。
これって、今話題の個人投資家が一致団結して、プロ投資家に大損を食らわしたものに通じるものがあります。
しかも、彼らが投資に使っているアプリの名前がロビンフッド。今回の事態を予見してアプリ開発を進めていたのではと疑っちゃいます。
話を本作に戻して、タイトルにある通り、ビギニングだけに物語を序章に過ぎず、この先も大きな力とロビンフッドとの戦いが描かれていくのでしょう。
この先が楽しみです。