Amazonのダークストアで戦々恐々としていたけど
ネットスーパーがかなり市民権を得てきた昨今ですが、採算化はかなりハードルが高いようで撤退する企業もいくつかありました。
とは言え、コロナ禍で巣ごもり需要が旺盛な今、再び注目が集まっている気がします。
今回取り上げるネットスーパーは店舗を持たず完全に配送に特化した店舗を運営しているというもの。
この手の店舗形態をダークストアと呼んでいるようで、既にこの分野にAmazonが参入しているというニュースは聞いたことがあります。
取扱商品は確か生鮮食品だった気がします。配送スピードでそもそも評判のAmazonがあえてダークストアに参入するのは、どうかと思いましたが、日持ちしない生鮮食品ということであれば合点が行きます。
対象エリアは、さほど広がっているようにも見えず、さしものAmazonも苦戦している感じがします。
新興のダークストア現る
コロナ禍もあってか、新興のダークストアがこの度オープンしました。その名も「OniGO(オニゴー)」。取り扱い商品は生鮮・冷凍食品をはじめ、日用品など約1000種。
一般的なスーパーでは約1万-2万を取り扱っていることを考えるとかなり小規模に移りますが、売れ筋商品を中心に扱っており、合理的とも言えます。
「OniGO(オニゴー)」のポイントは注文から10分で商品を届けくれるというもの。このスピード感であれば、あのAmazonでさえ遠く及ばないでしょう。
恐ろしく早いお届けスピードを実現するために、商圏は店舗を中心に1-1.5kmと狭い。他店舗出店しかないとペイできないのではと不安になる位です。
出かける位なら、頼んだ方がましかも
配送料は1回につき300円。注文点数が多かろうと少なかろうと一律。ので、必然的に注文点数を増やさないと損した気分になります。
デリバリーが普及したことで、若い層を中心に配送料に対する抵抗感も少ないようで、注文も多いとか。
確かに近くのコンビニと言っても、まず着替えるというのも面倒だし、乾電池1個だけ買うのもお店に申し訳ないという気持ちが働くもの。
デリバリーであれば、そのような面倒な気持ちもないですし、300円が済むならば払ってもいいやとでもなるのでしょう。
コンビニも昔もそうでした
この先、ダークストアが普及していくのか。それともこれまで通り店頭まで足を運ぶという習慣が続くのか。
コンビニも普及前は、スーパーに比べられやすく定価販売がネックになっていましたが、「いつでも開いている」、「家に近い」という点が支持され、ここまで成長してきたという歴史があります。
ダークストアも「家から出ずに欲しい物が手に入る」という価値が受け入れられれば、広がりを見せていくのでしょう。
また店舗を持つネットスーパー系も、よりお届け時間の短縮をより一層強めていくことでしょう。
今後の成長が楽しみでなりません。