ヤマダ電機作、建売住宅に驚き
家電専門店の覇者、ヤマダ電機が住宅関連ビジネスに進出したの今から数年前。本業の家電に陰りが見えた頃だったと記憶していますが、そんなに月日が経っていないのにも関わらず、近所にはヤマダ電機ののぼり旗の立つ建売を目にしました。
こんな田舎にもヤマダ電機に家づくりをお願いするのですから、全国的に見てもかなり広がりを見せているのでしょう。
西の家電の雄、エディオンも負けていません。
あまり関東近辺では、馴染みの薄い家電量販店のエディオンですが、こちらも住宅関連ビジネスにも既に進出済み。2009年に事業開始というですから、かれこれ10年以上は経っています。
リフォーム事業を主に手掛け、2022年3月期の売上高は577億円。国内リフォーム会社ではトップ10に入るほどの実力だとか。
もはや電機屋さんではなく、リフォーム屋さんと言っても良いでしょう。
お値段以上のニトリが興味津々
このエディオンのリフォーム事業に目をつけたのが、今や家具関連では向かう所敵なし状態のニトリ。
自社にリフォーム部門を抱えているものの、売上高は103億円とエディオンには遠く及ばず状態。
既にニトリはエディオン株を8.6%取得しており、既に資本提携済み。両者の店舗で相互販売するという動きが今後進められていくようですが、本丸は何と言っても、住宅関連ビジネスでしょう。
エディオンのリフォームネットワークが凄まじい
エディオンのリフォーム事業は、自社で施工スタッフを保有しているわけではなく、各地場の中小施工会社と契約しているというもの。
リフォームと言っても、外装、内装、水回りなどなど手掛ける範囲は幅広く、全てに対応するとなるとかなりの大所帯になります。
これらを、その道のプロに外注することで、フットワークの軽いを組織をできるわけです。
10年以上という歳月ということもあり、そのネットワックは全国津々浦々に張り巡らされているのでしょう。
ニトリがこのネットワークにのっかりたい、利用したいというのは無理もありません。
立ちはだかるヤマダ電機
将来的にニトリ・エディオン連合の規模が大きくなれば、行く行くは王者ヤマダ電機とガチンコ勝負になることは必至。
迎え撃つヤマダ電機も、陣営には大塚家具、住宅メーカーのエス・バイ・エルなどを擁し、ホームセンターのビバホームとも提携しているとか。
ニトリも傘下にホームセンターの島忠を擁しており、まるで写し鏡状態。
リフォーム、ハウスメーカーもこの状況を黒船来襲とばかりに、戦々恐々状態なはず。
将来的には、ニトリハウス、エディオンホームといったのぼり旗の立つ建売住宅を目にするかもしれませんね。