これまでとは異なる出世コース。急がば回れとはよく言ったものだ

ビジネス働き方

ANA社長は元子会社出身だと

今でこそ当たり前となった格安航空サービスLCC。それを国内で初めて導入したが現在のANA社長だとか。

遡ること2008年、まだLCCが日本に導入されていない時代に、将来的にANAの驚異になることは間違いない。ので、攻められる前に攻めてやるということで、当時の社長からLCC事業を任されることになりました。

ANAが提供するフルサービスとは異なるLCC。その道に詳しい人に教えを請いたり、ANA時代に考えられない奇抜なサービス、関西弁の機内放送、機内食にたこ焼きなどを打ち出し、立ち上げから3年で黒字化という偉業を成し遂げたのです。

この功績が認められてか、2022年4月にANAの社長に就任しました。

帝人の社長はクライアントへの出向で頭角をあらわす

帝人の社長の場合は、クライアントへの出向を経て社長になった方。それも入社間もないと5年目に訪れたとか。

普通の人であれば、明らかにラインから外された感が否めませんが、出向先の製品納入を含めたソリューション提案にヒントを得て、それを今の帝人にも応用していこうと考えているとか。

在宅医療現場に酸素濃縮装置をメンテナンス付でリースで提供するサービスは、この考えを反映したものと言えるでしょう。

傍流の部署出身ながら、トップに上り詰める。川崎重工業社長

社長に上り詰めるには、〇〇事業部を経てというのが多い位、ある意味出世コースというのが決まっています。

そのラインんから外れた部署に配属されるようであれば、出世コースから外されたも同然。加えて部署の存続さえも怪しいともなればなおのこと。

川崎重工の社長もそんな経験をされた一人で、造船や航空機が主流の中、ロボット好きがこうじてロボット事業部に配属。

が、会社からほぼほぼお荷物部署呼ばわりされ、99年には部署は解散。他部署に吸収されてしまいます。

が、この御方、それでも諦めず、当時の部門長需要が旺盛なシリコンバレーでビジネスをさせてくれと直訴。

当時の部門長も懐の深い方のようで、100億円の売上を上げる覚悟があればやってもいいよとOKを出します。が、当時のロボット事業は3億円。

ほぼほぼ無謀とも思える挑戦ですが、わずか6年で100億円を達成。このマーケットを読む力が評価され、2020年に社長の座を射止めました。

そもそも社長ってベンチャー気質

これまで紹介した社長は自らの力で道を切り開くバイタリティに満ちている感じがします。退路を立たれた分、必死になって目標を達成していく。

それってある意味、ベンチャー精神にも似ているような感じもして、先の読めない今の時代においてはとっても大事な事なのかなと。

とは言え、会社側から子会社で修行を積ませるから出向と言っても思い通りに育つとも言い切れません。結局は本人のやる気次第かなと思った次第です。

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