架空の組織・人物の設定と言っても・・・。
フィクションとは言っても、実在の話をベースにした話であり、ほぼほぼノンフィクション。
それが仁義なき戦いの魅力だったのですが、この作品は完全な架空のお話。
山守組のNO2が組長をも凌ぐ力をつけて内紛劇を描いています。
相変わらずの金子信雄
金にがめつく、自分さえ良ければ良いというスタンスは相変わらず。
宴会の席でも、主催者にもかかわらず、自分は一銭も出さず、子分たちに割り勘させるどケチぶり。
こんな器の小ささに呆れて子分達からの信用もうっすい。
けど、自分がトラブルに巻き込まれると、手のひらを返したかのようにすり寄って子分に泣きつく。
力をつけたNO2をどうにかしてくれと。組長のくせにNO2に頭が上がらない事をさらけ出してしまう素直さが憎めないですが・・・
菅原文太も相変わらず
この内紛劇で、組長、そしてNO2から勧誘をせがまれるます。
が、どちらにも与せず中立の立場を取リ続けます。
相変わらず一本筋の通った男気溢れる姿勢にしびれました。
フィクションなのか、気持ちの高ぶりが全くない
最後のシーンはとてつもない銃撃戦で、壮絶な死に方をする訳です。ある人が。これが実際にあった話ということであれば、画面に釘つけ間違いないのですが、フィクションと知っているものだから、映画に入りこめない。高揚感も全くなく、淡々とシーンを追っている自分が・・・。前5作があまりにもインパクトが強すぎた反動がどうしても出てしまう結果となりました。
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